ヒプノセラピーの意義

ある日のこと、ヒーリングとは別件で、ある方とご縁がありまして、お話を聞いておりました。
しばらくしたら、時計を見るなり
慌てて帰ろうとなさるので尋ねると「今夜は妹が帰ってくるのです」と。
離婚調停中なのだと仰る。
浮気か暴力かあったのかな？
その真相は奇妙なことでした。

夫婦仲は円満で、互いに理解し合っている。
ただ…困るコトがひとつあって。
クレジットカードの支払額が積もり積もって返済できなくなった。
浪費家なのだと。
それで自己破産になった。
それでも浪費癖が治らなくて！。
それで離婚。
コンビニやスーパーに立ち寄ると、必ず数千円分の買い物をしないではおられない。

精神科医にも数軒通ったものの変わりはしなくて。
色々と調べる内に「ヒーリングを受けさせたい」と思って、私のHPを見て私に会いに来たのが真相でした。

数日後、妹さんのヒーリングを致しました。
（仮名：美子さんと致します）
ご本人の記憶の中には、その真相に繋がるトラウマは分からないと言うのです。
お話によると、不自由なく幸せな幼少期を過ごしておられました。

トラウマと言うとネガティブな印象が強いのですが、この方の場合は、少し違うようでした。

セッションはエイジリグレッション退行催眠というもの。
内容によってはインナーチャイルド（内なる子供）とも云うのです。幼い子供心に植え付けられし想いとは何か？
ヒプノーシスによって塗り込められていた記憶の蓋を開けてゆきますと、自然と記憶が甦ってくるのです。

多くの場合、記憶を辿る時に空白部分があったりするのは、見たくない、思い出したくない「記憶」がある？

不自由なく幸せな幼少期の記憶の裏側に隠れている真相を探るのがセラピストの役割です。あれこれと話を手繰ってゆきます。
すると、ある人物の存在がございました。

その人物との繋がりにフォーカスしてゆきましたところ、この度の浪費癖の根拠が現れてまいりました。

結論は、
購入したくなる衝動の基が解けたのです。
美子さんにとって、それは腑に落ちることでした。

それから練習ということで、幾つかのアクションプランを設けて実践して頂くことになりまして、購買の衝動はコントロールが出来るようになったとのこと。

人生にはチョットした落とし穴があるものですね。