はじめての哲学的思考 20210924

一回目の要約が哲学系の本という、ちょっとカッコつけた感ありますが、しっかりと本質を見ることに注目して取り組んでみたのでぜひ読んでいただけたらなと思います。

要約~簡潔な一言で~

この本を要約すると、哲学とは物事の本質をとらえる営みであること、それはすなわち哲学とは絶対的問いのない問題に対して誰もが納得できる答えを出すことである。

一言といっておきながら一言となっていませんが(笑)、そこだけはご勘弁を!

あらすじ

この本の流れとしては、まず哲学とは何かを宗教や科学と対比する、また哲学っぽいけどそれ哲学ではないというところも説明しながら、その後哲学議論の方法へとつながっていきます。

ま、結構頑張って自分なりに解釈してはいるものの、何せ国語力皆無ですからご参考までに。
個人的にこの本で好きだったのは具体例を出して説明するときにちゃんと
哲学者を例として出してくれてかつ分かりやすく書いてくれていたため
哲学の話とは思えないほど分かりやすかったことです!

知識の集約

議論する際に注意することは次の2つ!

一般化の罠に注意する 
※一般化の罠とは、議論する際に自分の経験を過度に一般化すること。
問い方のマジックに注意する 
※問い方のマジックとは、いわゆる二項対立の問いのことである。

・帰謬法=議論で相手を打ち負かすために、相手の主張の矛盾を突き続けること。
・事実から当為は導けない 
※当為とは、~すべし・しなければならないという意味。
・命令の思想ではなく、条件解明の思想。
・思考実験のほとんどは偽問題。

~知識の解説~

一般化の罠については、本当にそのままなので、解説は省略する。
問い方のマジックについて。これには要約と具体例を使って解説しようと思う。

まず哲学的議論とは、誰もが納得できる答えを導くことであった。
そのうえでなぜ二項対立が問題なのかというと、
例)現代の人は幸せか不幸せか?
今この例は僕がこの瞬間で考えたことなので適切かわからないが、この問いでは幸せとする人もいれば不幸せだとするひともいるだろう。この議論の結論が現代人は幸せだとか不幸せだとかある種の真理になっている。がしかし、この真理は誰もが納得できる答えにはなっていない。確かめることが不可能だからである。

なので、この問いをもう少し僕なりにマシにするなら、
どういうときに人は幸せを感じて、どういうときに不幸を感じるのだろう?
これならおそらく少しはましな議論をすることができるのではないか…

次に思考実験の殆どは偽問題について。
これも具体例があった方が分かりやすいと思うので、具体例を本書から引用します!


正義論という本の中で、ロールズは次のような思考実験を行っている。
原初状態という思考実験の舞台を設定しよう。原初状態とは、僕たちが無知のヴェールというもので覆われ、自分の生まれた家、才能、人種、財産、性別、健康状態などの一切の情報を知ることができない状態のこと。もし僕たちが、このようなヴェールに覆われた状態で議論したなら、いったいどんな正義の原理(契約)を導き出すことになるだろう。
その時僕たちは、最も恵まれない人たちに有利になるような正義の原理(契約)を考え出すに違いない。そうロールズは主張する。自分がお金持ちなのか貧乏なのかどうかが分からなければ、議論の末にこのヴェールがはずされて、万が一貧しい家の出身だったことが分かった時、生活に困らないようなルールをあらかじめ設定するに違いない、と。

大分長い引用となってしまいましたが、ジョンロールズという人の考えた思考実験は、彼の信念、それはそもそも生まれの差によって社会的成功に差ができるのはおかしい。だから生まれの差をなくすようにしようという彼の欲望に端を発している。
すなわち、結論ありきの思考実験となっていたということである。

個人的に思考実験自体は好きだったのだけれど、この本を読んでから少し見方が変わった気がする、というか変わってほしい(笑)

~好きな文章~

まさしく事実なるものはなく、あるのはただ解釈のみ

この本で好きな文章はいくつもあったのですが、1つだけ選ぶならこれかな~という感じですね。
これはニーチェが言ったそうです。読んだことないですねぇ。頑張って読みたい、いつか(笑)。

次回のタイトル

エッセンシャル思考!! 久々によみなおして要約していこうと思います。


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