プハァー
前日は仕事を早めに切り上げて、見知らぬ土地で一杯引っ掛けて帰ることに。
その店が自分の中では大当たりで、美味しいし安いし、メニューは豊富。滞在時間は30分程と短かったものの、大満足。
周りを見渡せば、一人で呑んでいる方も多い。
隣の60代ぐらいのおっちゃんは、店に入るなり、酎ハイレモンとはもチリ(梅肉添え)を注文。
運ばれてきた酎ハイを口にすると、思わず口から「プハァーっ」と声が漏れてきた。
そのおっちゃんの顔はメチャクチャ爽快そうで、心からお酒を楽しんでいるように感じた。
私はその横で「おっちゃん、分かるよ。その気持ち」と一人心の中でつぶやき、ニヤニヤ笑っていた。
何なんだろう。あの疲れた後に飲む、最初の一口目のアルコールの旨さ。二口目も当然美味しいんだが、一口目の感動には遠く及ばない。
私はこの一口目を「奇跡の瞬間」と勝手に命名している。
私はお酒が大好きだ。
この一口目を味わうために仕事を頑張っている部分も正直ある。
「プハァーっ」
今日もこの瞬間を笑顔に迎えられるように頑張ろう。
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