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わがカメラ事始めは、30年ほどまえのイタリアの旅 出発まぎわに「写真の撮り方入門」を手にした 泥縄そのものであった そんな初心者が プロ仕様のピントも露出も手動のニコンF3で撮って ピンボケだらけのネガの山を築いた アッシジの路地裏 あ、同じカメラを持っている! と お互い思わず駆けよった相手がドイツの女子学生であった ベテラン風情の彼女は プロ風にニコンを「ナイコン」と発音して ライカより良い「キャメラ」、と その後、イタリアの失敗写真から抜けだそうと F3のシャッ
ミラノのホテル。 ホテルのクリーニングが 間に合わなかった。 洗ったパンツを 振りまわして水を切り、 ドライヤーで乾かすこと3、4分。 まだ生乾きのパンツをつけ タクシーで空港に急いだ。 綿パンの尻にうっすらと 地図模様が浮かんでいる。 バッグで尻をかくし蟹の横歩きで、 ファッションの街から 水の都ヴェネツィアへ 機上の人となった。 旅の準備は、 パンツの枚数を先ず決める。 こまめに洗濯すれば、 数は少なくていい。 浴槽にぶちこみ足でふみ洗いする。 バスルームは、