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よさこい:人生の半分を費やす価値のある趣味⑮ ~贈り物~

前回の記事で、高知での素晴らし経験を書きましたが、空~Qou~は2018年、にっぽんど真ん中祭りにも参加しました。


無理にでも参加!

この年、高知に参加しながらもどまつりへの参加を決めたのは大きな理由があります。
それは、どまつりが記念すべき20回目を迎えるからです。
正直、両方の祭りに参加するにはかなり大変です。

まず、一番大変なのが経費
高知の参加だけでもかなり高額なんですが、そこに加えて、どまつりも地方車やバスなど経費がかさみます。
さらに、給水や氷なども、実は高知よりどまつりのほうがかかります。
それでも、この年は両方出ようと、決めていました。

それは、僕なりの流儀というかこだわりというか。
メンバーも、賛否ありながらも参加してくれました。


これが欲しかった!

どまつりは、様々な賞があります。
U-40部門は、40人以下のチームで争われる大会で、空~Qou~もここへエントリーしていました。
これは、ステージ形式での審査となり、パレードをやらなくてもいいですし、地方車を用意しなくてもよいというものです。
一般部門は、41人以上のチームで、パレードが一次審査、上位に残ればステージの審査となります。
レンタル地方車もありますが、それだと点数が下がるので、大体のチームは自前で用意します。
空~Qou~はパレードがどうしても踊りたいので、U-40の参加ですが、いつも自前で地方車を用意しています。
過去の記事に書きましたが、空~Qou~はこの一般部門で賞をいただいたこともあります。
今は、とてもそのレベルには達していないので、賞は気にしていませんでした。

ほかにも、音賞とか衣装賞、地方車賞、新人賞などがあるのですが、その中に「高知県知事賞」というのがあります。
これはどういうチームが選ばれるのか、審査基準のようなものはないので、正直よくわかりませんが、でも、どまつりに参加しているチームで高知よさこいに参加しているチームのほとんどが過去にもらっていたということもあり、かなりほしいと思っていました。
ただ、狙ってとれるものでもなさそうでした(笑)

2018年のどまつり二日目、僕は賞のことなどすっかり忘れてました。
高知県知事賞も、完全に頭になく、どまつりに没頭してました。
二日目の大津通りパレードの演舞が終わり、メンバーを集合させてトイレ休憩をしているとき、僕の携帯がなりました。
みると、どまつり事務局からの電話でした。
瞬時に、僕は「やべ、なんかマナー違反やらかした!流し踊りを連続でやったのがまずかったのか?音量がでかすぎたか?」
どまつりには、マナー審判員制度というのがあります。
各地域の代表者が、祭りの最中、マナーに問題があるチームがいると注意し、それをどまつり事務局に報告します。
注意が幾度か重なると、祭り自体に参加できなくなります。
なので、その関係の電話だと思い、覚悟を決めて出ました。
みんなから少し離れたところで電話をしてました。

僕「はいもしもし、空~Qou~○○です。」
ど「お疲れ様です。どまつり事務局の○○です」
僕「おせわになります。あの~、なんかやらかしました?うち…」
ど「えっ?(一瞬沈黙)いやいやそうじゃないですよ。」
 「空~Qou~さんが高知県知事賞に選ばれました。」
 「おめでとうございます」
僕は声をあげて喜びたいのを我慢し、冷静を装って
僕「ありがとうございます!!」
ど「今日の夕方、表彰式がありますので、ステージ裏に来てくださいね!」
僕「わかりました!1名ですか?」
ど「はい、お願いします」
僕「こちらこそ、お願いします。」

電話をきって、メンバーのところに戻りながら、たぶん目に涙を浮かべていたのでしょう。
精一杯、普通を装っていたんですけどね(笑)
あるメンバーが気付きました。
このあと、バスで移動だったので、バスの中で、メンバーには話すつもりだったんですが。
そのメンバーは、こちらがすべてを話す前に、察していました。
さすがです。ほんとに!

バスの中で、高知県知事賞がもらえたことを、メンバーに話しました。
メンバーからは歓喜の声が上がりました。
これが欲しかったんです!
どまつりと高知に無理してでも参加してよかった!
報われた瞬間でした。


何年ぶりだろう…。

どまつりで賞をもらう、表彰式に出れるなんて何年ぶりでしょうか?
ありがたいことに、一般部門のファイナルやセミファイナルは別として、新人賞や音賞などは表彰がないのに、高知県知事賞は高知県副知事さんからフラッグを受け渡されるのです。

うれしかったですね~
つい、2週間前には高知県で踊っていたわけですから。
フラッグも、すごく立派でした。
本当は踊り子全員で表彰式に参加できればよかったんですが、それはさすがに無理でしたね(笑)

参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=vmaYrGrLtYg


どまつりでも反省

僕は、ほんとにダメな代表なんです。
これは自分への戒めの意味で書き残します。

前回の記事で高知のことを書きましたが、その際実は、帯屋町の演舞後メンバーの一人が足がつって、さらには熱中症のような症状で動けなくなってしまったのです。
メンバーの体調管理は、十分にしていたつもりでしたが…。
その際、通りかかった踊り子で、救急救命士をされてる方にお世話になり、何とか事なきを得ました。そのメンバーは、次の日も踊ることができました。
救急車を呼んでいればよかったのか、何が正解だったのか…。

さらにどまつりでも、メンバーの一人が二日目に熱を出してしまいました。
本人は踊りが好きだし、踊りをやめるぐらいなら死んだほうがいいなんて言いそうだけど、僕の目から見ても普段とは様子が違っていました。
それでも、演舞中は最高のパフォーマンスを見せていました。
熱があるなんて全く思えないぐらいに。
しかし、帰りのバスはかなり熱があったと思うし、その次の日からずっと体調を崩し、練習も二週間これなくなってしまいました。
あのとき、無理にでも休ませておけばよかったのか…。

代表は、チームを率いてお客さんに喜んでもらう演舞を作り出す役割があると思っています。
祭りの申し込みや祭りまでの段取り、当日の様々な面倒なことはやれる範囲ですべてやり、メンバーには祭りをただ楽しんでもらえたらと思っています。
でも、一番大切なことは、メンバーを守ることだと!
心に刻んだできごとでした。
もちろん今まで考えもなしにやってきたわけではありません。
でも、まだまだ甘かったのかもしれません。


振り返ると…
2018年は、本当に運がよかった年でした。
追手筋に高知県知事賞。
以前にも書きましたが、僕は運がいい人間です。
(最近はわからないですが)
でも、それは僕の運なのか、僕の周りの人たちの持っている運なのか。
とにかく、時々起きる実力以上の出来事に、自分でも驚きます。

さあ、いよいよ次は2019年。
これはつい去年のことなので、皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか?
このあたりの裏側を書いていきますよ~。

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