よさこい:人生の半分を費やす価値のある趣味㊶~支え・part5~
「支え」シリーズもいよいよ大詰め。
今回は、今の空~Qou~には必要不可欠なメンバーの話です。
振り付け
僕は、振り付けを作る時、基本的には一人で考え、一人で振り落としをするスタイルでした。
振り付けを作る作業って、絵を書いたり陶芸をやるような感じに似ていると思います。
自分自身の頭と気持ちと技にストイックに向かい合うというか、自分との戦いというか。
なので、誰かと一緒に考えるということを今まではしてこなかったです。
誰かと一緒に考えるとなると、その人が自分と振りの好みが同じで、自分と同じ価値観でよさこいを見ていて、自分が尊敬できる相手で、なおかつ自分のことを尊敬してもらえる。
そして、良いものは良い、悪いものは悪いと言い合える。
そんな関係性がないと成立しないと思います。
実際に過去には、何人か振り制作を手伝ってもらったこともありましたが、どうしても僕が気を使ってしまい、言いたいことが言えなかったりしました。
ほんとに難しいなと感じました。
きっかけ
2015年に空~Qou~が初めて高知よさこいに参加した年、新メンバーとして入ってきたのが「晴(はる)」でした。
空~Qou~が毎年参加している地元のイベントで、ある時、突然声をかけてきてくれて、特に空~Qou~に友達がいたわけでもなく。
あとで聞いた話ですが、そのイベントで、毎年「うらじゃ音頭」を会場のみんなで踊らせてもらっていて、彼女はそれが好きでした。
空~Qou~に入れば、いつでも踊れると思って、入ったそうです(笑)
当時の彼女は、よさこいをやったことはなく、ダンス経験もありませんでした。
なので、今からでは想像できませんが、踊りは上手くなかったです。
ただ、普通の初心者とはちょっと違い、踊りが上手くないなら、ほかの部分で自分ができることをやろうという姿勢が見えました。
これも、後で聞いたのですが、彼女は小さいころから盆踊りが好きで、いろんな地域の盆踊りに参加していたそうです。
夏になると、毎週土日はどこかの盆踊りに行くみたいな。
確かに、よさこいとしてはそんなに上手くなかったですが、指先の綺麗さや、踊るときの足の所作は惹かれるものがありました。
それは、僕だけでなく、長く空~Qou~をやっているメンバーも言ってましたね。
彼女は、高知での演舞が、空~Qou~でのデビューでした。
いきなりの大舞台で、さぞかし大変だっただろうけど、そこはしっかり踊ってましたね。
その後の彼女の成長は目を見張るものがありましたね!
僕は、そのころ、空~Qou~以外に振付の依頼をいただくことが、たま~にありました。
あるとき、メンバーがもっと上手くなるためにはどうすればよいだろうと考え、他チームの振付を手伝ってもらってみてはと思いました。
先にも書きましたが、基本的には一人で作るほうが気楽というか煩わしくないのですが、それではチームとしては弱いのではと思い、そうすることを選びました。
そこで、何人かに声をかけました。
興味をもって、手伝ってくれると言ってくれたメンバーが数人いました。
とてもありがたかったです。
その時、晴にも声を掛けました。
晴も自分がそんなことができる自信はないけど、やってみると言ってくれました。
そんな感じで、数名を交えた振り作成に挑みました。
始めのうちは日を合わせてみなんで集まってやっていたのですが、すぐにこれが難しいことに気が付きました。
それぞれ学校があったり、仕事があったりで時間が合わないのです。
もちろん。僕の予定に合わせて動くしかないので、なかなか…。
その結果、振付が進まなくなってしまって。
なので、仕方がなく、これる人でやろうと思いました。
その中で、時間の融通がきいて、僕の予定に合わせてくれたのが晴でした。
なぜ、そうだったのかはまた後で書きます。
なので、他チームの振り付けは、晴が手伝ってくれるような形で進みました。
スーパーサブ
あえて、こういう書き方をしますが、その理由についてはのちほど。
一緒にやってみてわかったのですが、晴は吸収力がすごいです。
振付をやりながら、自分のやったことない動きを、目で見て実際に動いて、結構早い段階で、ものにしてしまうんです。
それから、記憶力がいいんです。
僕の振りの作り方は、音楽を聴きまくって、そのあと振りをつけたい部分の音楽を流し、イメージで適当に動いてみる。
で、その中でよさそうな動きをつなげていくというやり方です。
一人でやっていると、適当に踊ったやつを、すぐに忘れてしまうんですが、それを晴は覚えていて「さっきの、この動き、いいんじゃない」という風に伝えてくれます。
これって、振付をやっている人ならわかると思いますが、すごく助かりますよね!
振付を作っていると、こういうイメージの動きがいいなぁと思っても、僕は普段踊っている踊り子ではないので、そこまで動けなかったりするんです。
でも、動ける人が動いたらきっとこうなるだろうと想像して、振りを作り、踊り子に踊ってもらい修正していくというのが、僕のスタイルでした。
晴が手伝うようになったからは、僕がイメージしている動きを、僕の見本と言葉で伝えれば、見事に再現してくれるんです。
その場で、リアルに確認ができるんですよ~。
おかげで、振りの修正などが、振り落とす前にでき、よりいい仕上がりになります。
出来上がった振り付けを振り落としに行くとき、それまでは、自分をビデオに撮って、それを見ながら思い出しながら振り落としをしてました。
一応、見れば思い出すので(笑)
晴が手伝うようになってからは、振付を全部覚えてくれているので、振り落としが、めちゃめちゃスムーズになりました。
さらに、表現も見事に思った通りにやってくれるので、落としてもらう側も、わかりやすいですよね。
僕が言葉だけで伝えるよりもね。
ここまで書けば、晴がスーパーサブな理由がわかりますよね!
2年前から空~Qou~の振り付けも、ほぼこのやり方で作っています。
僕はおかげさまで、かなり楽ができてます(笑)
その分、いろんなことができるので、うれしいですね~!
今回はいかがでしたでしょうか?
この続きは次回!
今回も読んでいただきありがとうございました。
それではまた!
バイバーイ!!
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