性格が悪いあの人はなぜ性格が悪いのか
有名な漫画
「NARUTO」
で、はたけカカシというキャラクターの過去のエピソードが収録された番外編がある。
カカシが上忍(わりと上の役職)になってから、初めての任務の出来事を収録したエピソードなのだが、そこではとにかくカカシは性格が悪い。
集合時間に遅刻し、さらにカカシへの昇進祝いを忘れてしまった仲間(オビト)に対して、あからさまにいじわるに接する。
カカシとオビトは反りが合わず、その任務中もたくさんバチバチやりあう。
夜になって、オビトが星空を見上げながらぼーーっとしていると、任務に同行してきた先生が現れて、カカシの過去のエピソードを語る。
カカシの父親は、仲間を守るために任務を放棄した経験を持っていた。
そしてその経験のせいで、世間から大きく非難され、さらには自分が助けた仲間からも非難されていた。
そして、最終的には自殺してしまう。
カカシの父親のことを話し、最後に先生はオビトに
「規則規則と言って縛るのは確かによくない。けれど、彼があそこまで規則にこだわるのもそれなりに理由があってのことなんだ」
とさとす。
そして、オビトはカカシという人間に対する認識を改める。
世の中には、性格が悪い人がいる。本当にいじわるだったり、常にイライラしていたり、悪口や噂話しかしなかったり。なぜ人がそんな状態になってしまうのか真面目に考えてみた。
すると、今までの
「ただの性格が悪い嫌な人」
という認識が外れて、ただ疲れきっている人なんだなと言う気持ちになれた。
人間は、エネルギーが切れてしまうと自然と性格が悪くなるものである。思い出してみてほしいのだが、疲れきっている時は人にも優しく出来ないし、イライラしてしまうだろう。
いわゆる
「性格の悪い人」
は必ずそんな状態に陥ってしまっている。
で、周りから
「性格の悪い人」
と認識され、邪見にされるから、観測者効果によって、さらに性格が悪くなってしまう。
けれど、大切なことは
「相手は生まれつき性格が悪いわけでは無い」
と知ることである。
そもそも生まれつき性格が悪い人はいない。
環境によって性格が悪くなってしまうだけである。
もちろん、性格が悪い人みんなに対して平等に接して優しくあげてなんてお釈迦さまのようなことを言うつもりはない。
けれど、皆が言う
「性格の悪いあの人」
にもそうなってしまった理由がある、ということを日々の生活の中でほーーーーーんの少しでいいから頭の片隅に入れておくと、性格の悪い人に出会った時に見え方が変わるよー(*´ω`*)