人生の壁を乗り越える方法を英語学習で解説してみた
(またまたブログ記事の転載です!!人生の壁の越え方を英語学習で解説してみました!!)
こんにちは!!
英語学習コーチの福井です!!
今回は
「初心者が、英語力の伸びない時期を乗り越える方法」
というテーマでお話をしていきます。
英語学習に限らず、何事も一番始めが最もエネルギーを使うものです。この時期に、いわば土台づくりをおこなっているんですね。
この時期をどんなマインドセットで過ごすかが、その後の英語学習の伸びを大きく左右します。
しかし、多くの人がこの時期を乗り越えるためのマインドセットを持っていないんですね。だから、すぐに挫折してしまいます。
「英語力が伸びずに悩んでいる」
「やってもやっても英語力が上がらず、自信がなくなってきた」
「英語学習のみならず、人生のあらゆる分野に通用するグランドセオリーを学びたい!!」
こんな方は是非とも読んでみて下さい!!
今回の記事を通して
「英語学習の辛い時期を乗り越えられるようになる」
「英語学習を通して、人生のあらゆる分野で役立つマインドセットが身につく」
ようになります。
では、どうぞ!!
1英語で多くの人がつまずく理由
多くの人が英語学習を続けられない理由の一つに
「そもそも英語力の伸びが実感できないから」
というものがあります。勉強してもしても、英語力が伸びているような実感が全く持てない。
暗い暗いトンネルの中を闇雲にさまよっているような気分になってしまって、辛くなってやめてしまう。
そもそも今の学習法が合っているのかわからなくて、ついつい不安から新しい学習法を探してしまって・・・、といった感じにどんな勉強法を知っても継続できない。
そんな人が多いんですね。
で、こんな状況にいる人は、次々に新しい教材に手を出しがちなんですが、この場合はどんな教材に手を出しても、英語力の伸びが実感できず、すぐに挫折してしまいます。
実は、英語力が伸び悩むのにはきちんと理由があって、それを自覚出来れば、対処も出来るんですね。
2ホメオスタシスと英語の伸びの関係
人間の体には、ホメオスタシス(恒常性)という機能が存在しています。一言で言えば
「元の場所に戻そうとする力」
のことですね。元の場所とは、よくもわるくも、過去の自分によって作られた基準値のことです。
例えば、過去の自分の基準値が、(体温でいえば)36度なら、体調が一時的に乱れても、自然と36度まで戻そうとします。なので、もし自分の基準値が体温35度なら、体温を高く保つことがどんなに健康にいいとわかっていても、またもとの体温まで戻してしまいます。
このホメオスタシスのおかげで、人間は死なずに生きられる訳ですが、英語を学ぶ際や、人生を変えようとする際には障壁にもなり得ます。
英語を学ぼうとしても、なぜか勉強が続かないのは(習慣が出来ないのは)、ホメオスタシスの働きによって、勉強をやめさせようとしているから。
英語をどれだけ学んでも、身についたような気がしないのは、ホメオスタシスの影響で、学んだことが身についていないから。
人生を変えようと躍起になっても、ついつい昨日と同じ行動をとってしまうのは、ホメオスタシスが働いて「昨日と同じ行動をとる」ように方向づけがなされているからです。
良くも悪くも、このホメオスタシスからは人間は逃れることが出来ません。
人生も英語学習も同じで、一気にドカンっと変えることは出来ません。必ず半年先、一年先を見据えた行動計画やマインドセットを自分の中にインストールする必要があります。
なので、何かを学ぶ際には(この場合には英語を学ぶ際には)ホメオスタシスの働きを考慮して学ぶ必要があるんです。
3英語が伸びない時期に大切にするといいこと
英語力は必ず
「大きく実力が伸びる時期」
と
「全く伸びずに暗闇の中をさまよう時期」
の2つの時期が存在します。
どちらも、善し悪しは全くなくて、どちらの時期からも学べることは多くあるんですね。
ここからは、この2つの時期について詳しく解説して、伸びずに悩んでいる時期の乗り越え方を解説します!!
3-1英語が伸びなくても焦らない
多くの人は、数ヶ月や半年単位で英語を継続して勉強しても、なかなか伸びを実感出来ません。
これはある意味当然のことなんですね。この記事の前半部分でも説明したように、人間にはホメオスタシスが常に働くので、何か新しいことを学んでも、すぐに身に付くことはありません。
なので、英語に限らず、何らかのスキルを身につけたり、ビジネスを上手く行かせようと思ったら
「閾値を超えるまではひたすらエネルギーを込める」
必要があります。閾値とは、ある一定のレベルを超えるための境目のことですね。ここを超えるか超えないかで大きく変わるわけです。
閾値を超える経験を積み重ねると、例えば受験勉強であれば、それまで10点くらいしかテストで点が取れなかったのに、いつの間にか90点くらい簡単にとれるようになります。
英語学習であれば、それまでは拙い英語しか使えなかったのが、どんどん淀みなく正しい文法で話せるようになったりします。個人的には、リスニングが苦手だった時に、ひたすらアニメの英語版を見続けて、閾値を超えたことがあります。
その後は、リスニング能力が上がったことはもちろんですが、不思議なことに、発音自体もよくなっていたんですね。これは嬉しい誤算でした!!
話が逸れましたね。もとに戻しましょう。
大抵の場合、英語学習において、一番大変な時期は一番最初にやってきます。閾値を超えて、学ぶ分野の全体像を把握するまでに時間がかかるんですね。
ここを乗り越えてしまえば、あとはすごく楽になるんですね。だからこそ、最初に閾値を超えるまでひたすらにエネルギーを込める必要があります。
例えば、単純でつまらないかもしれませんが、音読やシャドーイング、単語を覚えることや、多読などですね。ここで閾値を超えるためのエネルギーをどんどん貯めていきます。そして、ある一定のラインを越えた途端に、英語力が大きくあがります。
しかし、大抵の人が、このエネルギーを込めるという概念がなく、目に見える成果に一喜一憂してしまいます。
そして
「こんなに勉強したのにちっとも出来るようにならなかった」
と自分を責めて、英語学習が辛くなってしまうんです。
しかし、英語学習であれなんであれ、ある一定のレベルを超えるまでは、ひたすら継続して勉強する必要があります。
毎日毎日勉強したらした分だけ伸びる訳ではなく、
「伸びない→伸びない→伸びない→伸びない→伸びない・・・→ぎゅーーーんっと伸びる」
こんな感じのプロセスを辿るわけです。で、このぎゅーーーんっと伸びた瞬間は、まるで目の前がぱっと明るくなって、英語学習を通して大きな悟りを得た気分になります。
それまでよくわからずに放置していた概念や知識が全て、乾いたスポンジに水を一気にしみこませるような勢いで自分の中に染み込んできます。
こんな時は、「あーー、本当に最高だ!!もう英語が出来るようになった!!英語を極めてしまった!!」という気分になりますが、悲しいかな、この状態は長くは続きません(笑)
ホメオスタシスの影響で、自分の能力の平均値に戻そうとするわけです。
けれど、それまでエネルギーを込めてきた分、自分の中の英語力の平均値は上がっているわけです。
それまでは
10→12→9→10→11
くらいだったのが、閾値を超えると
11→1000(閾値)→50→52→60→49・・
みたいな感じで、1000が継続するわけではないんですが、全体の平均値が大きく上がるわけです。
で、またエネルギーを込めて込めて込めて、また閾値を超えた時に
50→52→1500(閾値)→150→140→155・・
といったように、また上がって下がるんですが、前よりも平均値が上がります。
こんな感じで、少しずつ全体の平均値が上がっていくんですね。英語学習をする時は、これを覚えておく必要があるんです。 一気に上がっても、ホメオスタシスの影響でまた下がってしまうので、何度も閾値を超えて平均値自体を上げていく必要があります。
例えるなら、始まりは徒歩だったのが、途中から自転車を使えるようになって、車になって、最終的にはスポーツカーになるようなものですね。
とにかく、この閾値を超えるまでは、とにかく焦らないこと。そして、目に見える結果に一喜一憂しないことが大切です。
もちろん、閾値を超えるには数日や数週間では基本的に無理です。数ヶ月から半年くらいエネルギーを込め続けることで、やっと閾値を超えられるんですね。
特に、閾値を超えるまでは、とにかく「量」をこなす必要があります。もちろん質も大切ですが、最初の段階では、量をこなさないと質がついてこないんですね。
これを「量質転化」といいます。
英語であれば、基礎文法や単語を身につけた後は、とにかく音読やシャドーイング・多読を通して、ひたすら量をこなしましょう!!もちろん、なにも考えずに、ただ闇雲に量をこなせばいいというわけではなくて、正しい方法で勉強する必要があります。
で、正直この時期は全く伸びが実感出来ないことも多々ありますが、まあそんな時期なので、気にしなくていいですよ!!
そして、可能であれば、この閾値を超えるまでは「短期間に、エネルギーを圧縮して大量行動」することが大切です。これが出来ると、込めたエネルギーが更に凝縮されて、閾値を超えやすくなります!!
すると、ある時に、一気に飛躍する瞬間があるので。
その瞬間までは、焦らずじっくりエネルギーを込める必要があるんですね。
3-2人生の全てに応用できるひな形づくり
さて、ここまでは英語学習を例にして閾値の超え方をお話しましたが、今度はこれを人生に応用してみましょう。
実は、英語学習で閾値を超えることが出来れば、その他の分野でも閾値を超えるために必要な感覚がつかめるようになります。
僕は、高校時代にスポーツをやっていたんですが、ある時期に閾値を超えた瞬間があったんですね。
閾値を超えるまではかなり辛くて、練習しても練習してもまるで伸びないような感覚におそわれていました。ですが、その時期にエネルギーを貯めていたんだなあと思います。
そして、ある日突然一気にレベルが上がって、覚醒したんですね。
もちろん、その覚醒状態はすぐに戻ってしまいましたが、その後も自分のスポーツの能力の平均値は大きく上がったままでした。
この時の感覚が、実は英語学習の時にも大きく役立ちました。閾値を超えるまで、どれくらい我慢すればいいかがなんとなく分かるようになったんですね。
これ、最強だと思いませんか?
英語であれ、なんであれ、一度閾値を超える経験をしてしまえば、それはその後の人生全てにおいて役立つ経験になるわけです。
ビジネスでも、資格の勉強でも、ひいてはパートナーシップをより前に進めるためにも、自分の所属するコミュニティ(家庭や会社など)が次のステージに進むためにも、自分の人生のステージを上げるためにも、必ずエネルギーを込めて閾値を超える必要があります。
そんな時に、人生のどこかの地点で、閾値を超える経験をしておくと、どれくらい我慢すればいいか、ある程度目星がついて気が楽なんですね。
このブログを読んでくださるあなたには、是非とも、英語学習を通して
「閾値を超える感覚」
を身につけて、その後の人生においても役立てて貰えればな、と思います。
英語だけを学ぶのももちろんアリですが、どうせなら英語学習を通して、人生全てが良くなるような学び方が出来ると最高ですよね!!
4まとめ
今回は、医学の考え方を取り入れつつ、英語学習において大切なポイントを解説しました!!
少し情報量が多くなったので、簡単にまとめましょう。
英語学習においても、その他の分野においても、いつでも必ず最初に一番大切な時期がやってきます。
そして、悲しいかな、一度閾値を超えてもその覚醒状態は長くは続きません。ですが、全体の平均値は少し上がります。
で、また閾値を超えるまで勉強して、超えて、平均値を上げてといったように、この浮き沈みを繰り返して、そもそも平均値を上げる必要があるわけですね。
是非、今回の記事で解説したマインドセット、を皆さんの勉強に取り入れて
「閾値を超えるまでエネルギーを込め続けること」
「そもそもの自分の平均値を上げること」
を意識してみて下さいね!!