37. 濡らしたら早くヌかないと!
夏合宿の打ち上げの最後に来月(9月)の「学院名城対抗戦」に出場するカップルが発表された。
カップルを決める時はだいたい身長のバランスで決められる。
私はカップルバランスの良い女子と組むことが出来た。しかも今年の1年女子は総じてルックスの良い子が多かった。
上級生にとっては悲喜こもごもだったようだか、私としては申し分ない。
発表が終わった後、相手の女子と挨拶をかわす。
これから1ヶ月限定だが、一緒に踊っていく相手だ。
よ、よろしくね!
「うん、相手がオオサカ君で良かった❤️」
ぼ、僕も。
「ありがと、嬉しい❤️」
合宿キツかったね。
「ホント、死ぬかと思った。」
こういうのは初めて?
「うん、アタシ文化部だったから。
こんなの初めて❤️」
ナチュリバ、キツかったよね〜。
「うん、ヌいたりイれたり大変だった💋」
はっ?
「ほら、あれって上下運動の繰り返しじゃない。
膝が壊れそうだったわ。」
あぁ。ヒザね。
「ヤリながら、あ~ん、コワれちゃう〜❤️
って思ってた。」
そ、そうなんだ。壊れなくて良かったね。
「なんとかね。
もう少しでイッちゃいそうだったけど❤️」
あ、あぶなかったね。
「4日目のアレからは特にキツかったから。」
あ~、アレね。
アレはね・・・あっ、いや、なんでもない!
そうだよね、キツかったよね!
「ん? 今なんか言いかけなかった?」
そ、そんなことないよ!
あっ、もっと何か飲んだら!
私は彼女のコップに無理矢理ジュースを注いだ。
「ちょっともう、そんなにイれないで❤️」
いいじゃん、もっとイッちゃいなよ。
「そんなにイれたら溢れちゃうよ❤️」
あっ、イれ過ぎちゃった。
コップからジュースが溢れ、テーブルをツタってスカートを濡らしてしまった。
「やん、こんなに濡れちゃったじゃな〜い❤️」
あっ、ゴメン! シミになっちゃうよね!
いますぐヌくから!
「うん、早くヌいて❤️」
た、多分これで大丈夫!
「オオサカ君って早いのね❤️」
・・・ま、まあね。
何とか誤魔化せたらしい。
あっぶねぇ〜。つい言っちゃうところだったよ。
「とりあえずこれから1ヶ月よろしくね❤️」
こちらこそ!
こうして私は初めてのカップルを組んだのであった。
次回、対抗戦に向けて!
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