19.シャウト飛び交うフロアの上でマネーが踊る
午前の部のスタンダードの試合が始まり、ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップの順に試合は進んでいく。
愛知学院からは3組が出場するらしい。
他の大学もだいたい3〜5組くらいずつ出場しており、全体では20組くらいだろうか。
試合は1次予選、準決勝、決勝の順で進んでいき、準決勝で12組、決勝で6組と段々と組数が減っていく。
1次予選は20組を2グループに分けて行なう。このグループをダンスでは“ヒート”というらしい。
つまり1ヒートあたり10組が踊るということだ。
1次予選が始まると、燕尾服とドレスの男女が10組、同じフロアで一斉に踊る出す。
初めて見る私にとっては壮観な眺めであった。
お〜、まさに紳士淑女のスポーツだ!
しかしながら、まだダンスの良し悪しがよくわかってない私には皆んな同じように観える。
そしてデヴィ先輩の話しを聞いた後だからなのか、どっちかと言うと女性のドレスに目がいく。
赤や青、黄色や緑のドレスなど色は様々であったが、形はだいたい似たような感じでキラキラと光る石がアチコチに付いている。
踊るマネーがいっぱい。
目の前をカップルが通る度に、ダンスよりも女性のドレスの値段が気になって仕方がない私であった。
まったく不埒なガキである(笑)
よくわからないまま1次予選は終わってしまったが、どうやらデヴィ先輩の組も部長の組も全種目、準決勝に残ったらしい。
いよいよ準決勝が始まる。
準決勝になると応援合戦が凄い。
自分の大学の組を1組でも多く決勝に進出させようと必死なのだ。
競技ダンスでは男性が背中に背番号を付けて踊るのだが、応援では背番号と学校名を続けてシャウトする。
例えば愛知学院の背番号260番の場合、
「ニーロクマール、ガクイーン!!」
といった感じであるのだが、踊り始めから踊り終わるまでずーっとシャウトし続けるのである。
5校が一斉に叫び続けるから、
曲なんかゼッタイ聴こえてない。
ダンスそっちのけであるが、これはこれで楽しい。
準決勝が終わり、結果が貼り出される。
デヴィ先輩の組が3種目、部長の組が1種目、決勝に残ったらしい。
よっしゃー! 応援した甲斐があったぜ〜!
間もなく応援合戦と共に決勝が始まり、デヴィ先輩が3位とか4位、部長が5位か6位だったと思う。(正直結果はあまり覚えていない)
ウチの先輩、結構やるじゃん。(何故か上から目線)
昼休憩を挟んで午後からラテン部門が始まるらしい。
やっとセクシー先輩の出番である。
そういえばラテンの衣装ってどんななんだろ?
次回、セクシー先輩の衣装やいかに!?
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