32. ナツガッシュクのおもひで Day.2 〜Night〜
2日目の夜、私は洗濯係となった。
先輩達が風呂に入っている間に洗濯機を回し、乾燥機を回している間に自分が風呂に入るという流れだ。
男性の分の洗濯物を洗濯機に入れ、それを待っている間に同じく洗濯係となった1年生の女子と雑談をして時間を潰す。
合宿どう?
「想像してたのと違ってちょっとビックリした。」
以前はなんかスポーツしてたの?
「私、高校まで文化部だったから・・・。」
(なんかウブで可愛い。)
じゃあ結構キツいよね。
「うん、こんなの初めて。」
(こういう純なコもいいなぁ。)
なんか話し違うくね?
「でも、私ちゃんと踊れるようになりたいから。」
女子の動機はえらくマトモだ。
シタゴコロ一本でやらせて頂いている私とは覚悟が違う。
そんな雑談をしている内にそろそろ洗濯も終わろうとしていた。
その時、奥の風呂場から出てきたと思しき女性陣の声が聞こえた。
間違いない、セクシー先輩の声だ。
こちらに近づいてくる。
「あら、坊や。今日の当番なの? ご苦労さん。」
お疲れ様でーす。
先輩の髪はしっとりと濡れ、上気した顔には玉のような汗が一つ一つ粒になって滴り落ちている。
うぉ〜、色っぺぇ〜。
やっぱ大人のオンナは違うぜ〜!
「どう、少しは慣れた?」
ぼちぼちっす。
それよりも、風呂上がりの先輩が見れるなんてラッキーっす!
「ヤ〜ダもう、いやらしいのね❤️」
いや、そんなつもりじゃ・・・(そんなつもりだけど)
「でも嫌いじゃないわ、その青さ。」
あざーすっ!
「その様子じゃまだまだ余裕がありそうね。
明日もたっぷりシゴいてア・ゲ・ル💋」
ナヌ!?
しまった〜!
先輩の色気にあてられてつい油断を!
セクシー先輩が去った後、一緒だった女子が一言。
「オオサカ君ってヤラしいんだね。」
そう冷たく言い放つとプイッと去っていった。
コッチもしまったー!
まだバレてなかったはずなのに〜!
明日からが思いやられるぜ・・・。
次回、オンナにうつつを抜かしてる場合じゃねえ!
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