24. 輝きながら〜自己チューな生肌〜
決勝が始まり、セクシー先輩やミッチー先輩を応援しながらも残った6組の女性を見比べてみる。
やはり決勝まで残った女性は、みな一様にムッチリとしてそれでいて引き締まった“わがままボディー”の持ち主ばかりである。
見慣れてくると忘れがちだが、
やはりこの光景は只事ではない。
ほぼ水着姿のうら若き乙女達がこれでもかと自らのわがままボディーをアピールしてくるのである。
しかしながらその中でもセクシー先輩のボディーは群を抜いた黒光りで一際エロスを醸し出している。
決勝は順調にチャチャチャ、サンバと進んでいき、またもやあのルンバが始まった。
セクシー先輩のルンバは例のごとく
“キス寸止め焦らし”パフォーマンスから始まる。
またやってるよと思いながらもすでに期待している自分がいる。
準決勝の時はそのパフォーマンスに衝撃を受け過ぎて、その後をよく観てないことに気付いた。
あの後ナニやってんのかな?
私はじっくりと観察を続けた。
しばらくしてセクシー先輩がおもむろに左足を後ろに向かって上げ始めたその時だった。
またしても私の目を疑う事件が発生した!
なんとリーダーである主将がセクシー先輩の左太ももを素手で抱えたのである。
えっ、生足じゃね?
さらに主将の右手はセクシー先輩のお腹を抱える。
うそっ、生腹じゃね?
しかも主将は後ろからセクシー先輩に自らの体を密着させながらバランスを支えている。
つまりセクシー先輩のお尻に主将の股間が密着しているのである!
マジか!?
これ電車だったら間違いなく訴えられちゃうよ。
冤罪の可能性ゼロ。 弁解の余地なし!
私は思わずこう叫びたくなった。
主将、そこだけ選手交代で!
いや〜、こんな事が許されていいのだろうか?
合法的に女性の生肌に触る事ができ、なおかつ付き合ってもいない男女が公衆の面前で腰を密着させ合うなんて!
ラテンダンス、スゲェー❗
私はこの時ラテンダンスの無限の可能性を感じたのであった。
決勝が終わり、セクシー先輩の組は多分3位か4位だったような気がするが正直覚えてはいない。
速攻で先輩に聞いてみる。
あの〜、脚とかお腹とかを直に触られるのって気にならないんすか?
「全然。だってそういう振り付けだもの。」
そういうもんすか。
「当たり前じゃない。そんな事いちいち気にしてたら踊れないわ。」
はぁ。
「大切なのはね、アタシが1番キレイに見えればオッケーってこと❗」
ジブン大好きっすね。 (わかってたけど)
「アタシがフロアの上でイチバン輝けるようにサポートする、それがアタシと組むオトコの役割よ。」
・・・スゲー自己中。
「ラテンのオンナはみんな自己中よ。
自分が輝くこと
それ以外のことに興味はないわ。」
オトコっていったい・・・。
こうして初めて競技ダンスの試合を観た私であったが、あまりの情報量の多さに処理がまったく追いついていなかった。
試合後の打ち上げはまったく覚えていないが、この試合がその後の私のダンス人生に大きな影響を与えたことは確かである。
次回、新たなる試練!
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