15.情熱のルンバはヒップがお好き
衝撃のセクシールンバから2週間、なんとかステップは覚えた私であったが、あの腰の動きはなかなか習得出来なかった。
「どう? ステップは覚えたの、坊や。」
ステップはなんとか・・・。
「そ、じゃあ組んでやってみましょ。」
お願いします!
「ふ〜ん、ステップは一応できてるわね。・・・
でも今のじゃアタシは感じないわ!」
ですよね〜。
「パッションよ! ルンバはパッションなの!」
はぁ。
「もっと腰を使いなさい、坊や。」
使い方がよくわからないんすよねぇ。
「しょうがないわねぇ〜、坊や。
じゃあアタシを気持ち良くする腰の使い方、教えてア・ゲ・ル💋」
あざっーす!
「じゃあまずは足を肩幅くらいに開いて。
体重は中間よ。
そしたら体重移動しないように右足の上に右の腰を前に出しながらを乗せるの。
もっと奥から出しなさいよ、男でしょ。」
性別は関係ないような・・・。
「そしたら右腰を前から横、横から後ろへ回していって。
そう、いいわ。ねっとりとしたいい腰使いよ。」
ねっとりした腰使いってナニ?
「そこからまた体重は移動しないように真ん中を通して左足の上に左の腰を乗せて。」
こうすか?
「もっと中に出しながらよ。」
何か出しづらいっす。
「ちょっとアタシがやるから見てて。」
セクシー先輩が腰を動かし始めると、まるで腰が蛇のように8の字を描いて回りだす。
右に左にお尻がブリンブリン振られている。
な、なんと破廉恥な腰使い!
「わかった? こういう風に使うのよ。」
確かにねっとりしている。
「じゃあ、やってみてちょうだい。」
私は先程の先輩の腰使いを真似てみるのだが、どうにも上手くいかない。
「なんかヘコヘコしてるわね。」
ヘコヘコ!?
「そんなんじゃオンナは喜ばせられないわよ。」
面目ない。
「もう〜、じゃあアタシの腰を持ちなさい!」
えっ、いいんすか?
「つべこべ言ってないで早く持つ!」
これはラッキー・・・なのか?
セクシー先輩の腰に合法的に触れるなんて。
私は恐る恐る先輩の骨盤辺りを持つ。
「あん❤️ もうどこ触ってんのよぉ。
そこじゃないわ、もっと下よ。」
あの、腰っていうよりほぼお尻ですけど。
「もっとしっかりハメ込んで。」
はい!
私の両手にはプリンプリンの先輩のお尻が挟まっている。
ムッチリとした反発力がハンパねぇ。
ブハッ! 青少年には刺激が強すぎる!
ホントにいいのかな?
普通だったら現行犯逮捕だよ、コレ。
「いい? じゃあ動かすわよ。」
いいんかい!
スゲーな、社交ダンス。
何でもアリだな。
私の手にお尻を挟まれたまま先輩が腰を動かす。
先輩の腰はまるでそこだけ別の生き物のようだった。
ねっとりとして柔らかく、全精力を吸い出されるような腰使いである。
「わかった? これがルンバの腰の使い方よ。」
はい! もう昇天です!
ちょっとトイレ行ってきていいすか?
「どこ行くの、坊や?
まだ行くのは早いわよ。これからが本番よ💋」
ひぇ〜!
まだ行っちゃダメ!?
それからしばらく腰使いのイケない個人レッスンは続いたのだった。
次回、ついに競技会を知る!?
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