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すごいぞ!新富の子どもたち。彼らの人生の転換期にこの町が最良の選択肢となることを目指して

世界一チャレンジしやすいまち、宮崎県新富町。
この町で、自分のやりたいことにチャレンジしてみませんか?

宮崎県新富町が2017年4月に設立した地域商社こゆ財団は、新富町でチャレンジを始める新たな仲間を募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。

ここでは、私たちこゆ財団をはじめとして、いまどんな仲間がいるのか、町ではどんなチャレンジが起こっているのかを紹介しています。

今回は、町の小学生たちの素晴らしいチャレンジについてです。

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新富町は宮崎県内で3番目に高齢化率が低い

子どもたちの素晴らしいチャレンジの前に、新富町の高齢化率についてちょっとだけご説明します。

宮崎県が発表している資料(高齢化の推移及び将来推計:令和元年10月1日現在)を見てみると、わがまち新富町(人口約1万7,000人)の高齢化率は、県内26市町村のうち三股町(27.8%)、宮崎市(28.0%)に次いで3番目に低い31.2%です。年少人口(0〜14歳:令和元年)の割合も、県平均より高い8市町村の中に入っています。

ちなみに宮崎県の平均は32.2%。全国平均(28.1%:平成30年)を上回っており、令和3年には3人に1人が高齢者の県になる見込みです。調べてみると、平成21年の宮崎県は22.4%でしたので、10年間で1割近く高くなっていることになります。

これからの人生100年時代、南国宮崎でテレワークやワーケーションの中心を担うのは高齢者かもしれませんよ。

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あいさつ、あいさつ、そしてまたあいさつ!

私たちこゆ財団のオフィスは、地元の富田(とんだ)小学校、富田中学校と隣接しています。おかげで登下校時はオフィスの前を子どもたちが元気な声を響かせますし、グラウンドに流れる放送も仕事をしながらよく聞こえてきます。商店街にあるカフェも、目の前を写真のように子どもたちが行き交います。

先ほどのデータでも感じますが、それ以上に現場では子どもたちの元気のよさを毎日感じています。

登下校の列と遭遇すると、子どもたち全員から「おはようございます!」「こんにちはー!」の嵐。彼らは1人1回ですが、ひとたび列に出会えばこちらは何度も何度もあいさつすることになるという、うれしい悲鳴もあがります。


修学旅行で「ふるさと納税よろしくお願いします!」

そんな子どもたちと私たちとの最初の接点は、2017年の秋。一人の先生がオフィスを訪ねてこられました。

富田小学校授業

聞けば、総合学習の時間でふるさと納税のことを伝えてほしいとのこと。町内にたくさんある農産物が町外の方に喜ばれていること、寄附としていただいたお金は町の将来を支える大切なものになることを伝えたい。

先生の熱意に、私たちは協力を即決。学校にお邪魔し、子どもたちにお話をする機会をいただきました。

先生との約束はそこで果たされたのですが、新富町の子どもたちがすごいのはここからです。総合学習を機に地元にあるものを見つめ直した子どもたちは、修学旅行で行った先の鹿児島中央駅前で、「新富町へのふるさと納税よろしくお願いします!」と道ゆく人の前でPRをしたのです。

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手には町特産のお茶など、ふるさと納税で好評のものを持ち、あいにくの雨の中で配り続けたそうです。この日の出来事はのちに新聞にも取り上げられました。

この出来事をきっかけに、富田小学校の子どもたちや先生方とはいろんなチャレンジをするようになりました。6年生全員が私たちのオフィスを訪問してくれたり、地域交流マルシェ「こゆ朝市」のスタッフとして活躍したりと、その関わりしろは年々広がっています。近年では富田地区以外の学校からも声をかけていただくようになりました。

1806富田小

自ら気づき、考え、行動する。大事なのはそのプロセス

総合学習の授業にあたって、先生は子どもたちにアンケートをとっていました。結果、大半の子が地元のことを「住みやすい」と答えている一方で、7〜8割の子が「10年後には町を出たい」と答えたそうです。

そこで先生は、地元のよさを再発見してもらおうと計画。私たちのような外部からのインプットを仕込むなどしながら、子どもたちが自ら気づき、考え、行動できるようサポートされました。

鹿児島中央駅での出来事も、PRや配布がゴールではなく「それを通じて何に気づいたか」というフィードバックが大事だった、そこに至るまでのプロセスにこそ価値があると先生は話されています。先生も本当に素晴らしいチャレンジャーのお一人です。

新富町には高校がありません。中学校を卒業すれば、みな隣町の高校に通い始めます。宮崎県の大学進学者のうち、地元の大学に進学するのは26%(平成30年度)。県外への進学はこれからも主流でしょう。

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夢を追いかけて町を出るという子はもちろんいます。出て、でっかく成長してくれたらいい。大事なのは、その先の人生の転換期に、この町が「世界一チャレンジしやすいまち」として彼らの選択肢に上がるかどうかです。

先生方や保護者の皆さんのご協力も手厚い新富町で、私たちも子どもたちといっしょに地元の可能性をもっともっと広げていきたいと思います。


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