役場じゃないのに「新富町」の看板を掲示。高校のない町にシビックプライドをつくりだそう!
★共にチャレンジする仲間を募集しています!
世界一チャレンジしやすいまち、宮崎県新富町。この町で、自分のやりたいことにチャレンジしてみませんか?
宮崎県新富町が2017年4月に設立した地域商社こゆ財団は、新富町でチャレンジを始める新たな仲間を募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
ここでは、私たちこゆ財団をはじめとして、いまどんな仲間がいるのか、町ではどんなチャレンジが起こっているのかを紹介しています。
今回は、私たちのオフィスにまつわるチャレンジです。
15年間、空き店舗だった物件をリノベーション
2018年5月、それまで「蚊口屋」(かぐちや)と呼ばれていたギフトショップをリノベーションして、こゆ財団のオフィスが完成しました。
ここは飲食店や金融機関が点在し、役場へも徒歩10分程度という新富町の中心街。地域に根差した事業を展開するこゆ財団としては、願ってもない立地です。
願ってもない立地というのには、もう一つ大切な条件がありました。この場所は、裏手に中学校、道をひとつ挟んだ向かいには小学校。玄関前の道路は通学路になっていて、毎日登下校時には子どもたちの姿がたくさん横切ります。子どもたちの日常の風景にある場所なのです。
特に、中学校は校舎、小学校は校庭から、オフィスの2階上部にあたる看板はとてもよく見える位置にありました。
※2018年5月、まだ工事中だったときの写真。看板に「新富町」と架かったところを激写しました。
看板に「新富町」と掲げよう!
先に言っておきますが、こゆ財団は行政組織ではありません。もちろん役場の出先機関でもありません。なのに「新富町」(しかも町章もいっしょに)と掲げたのはなぜか。
それは町の子どもたちに、自分の町の名前を意識してもらえる環境をつくりたかったからです。かっこよく言えば、アメリカの星条旗のように。”ぼくのまち”に誇りを感じてもらえるように。
※「こゆ朝市」2019年12月、中学校の子どもたちが餅つき&ふるまいをしてくれました!
新富町には、高校がありません。町内の中学校を卒業した子どもたちは、おとなりの高鍋町や、宮崎市の高校に進学します。その後の県内就職率は近年多少上向いているものの全国的に低水準。出身者の多くは県外で過ごし、そのまま県外で一生を送るというケースもたくさんあります。
それだけに私たちは、町の子どもたちが”町で過ごしている時間”を大切にしたいと考えました。高校生は受験勉強や部活で高校(=町外)ですごす時間が多くなります。町内で過ごす時間が比較的多い小中学生に、自分たちの町の名前を意識してもらえれば、シビックプライドにつながるのでは。
ただし、もちろん意識してもらうイメージも重要です。こゆ財団のビジョンは「世界一チャレンジしやすい町」。チャレンジ=新しいことが動く・学べる場としてわが町をイメージしてもらえれば、こんなにうれしいことはありません。
期せずして、それは学校の先生方のご好意で実現しました。おとなりにある富田小学校6年生が「チャレンジフィールド」を訪れてのふるさと納税講話が実現。
以降、学校の子どもたちとは、職業講話にお邪魔したり、地域交流マルシェ「こゆ朝市」に出店してもらうなど、今に至るまで多様なかかわりが生まれています。
このかかわりのなかで、ひとりでも多くの子どもたちが「ぼくの町はおもしろい。いろんなことをおもしろがっている大人がいっぱいいる。大きくなったら、ここで自分もおもしろいことにチャレンジしたい」と思ってくれれば、看板に新富町と掲げたことも少しは役に立てるのかもしれません。
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