人口1万7,000人の小さな町に変革をもたらすシェアリングエコノミー 。そのきっかけは「WAAチャリ」!?
★共にチャレンジする仲間を募集しています!
世界一チャレンジしやすいまち、宮崎県新富町。この町で、自分のやりたいことにチャレンジしてみませんか?
宮崎県新富町が2017年4月に設立した地域商社こゆ財団は、新富町でチャレンジを始める新たな仲間を募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
ここでは、私たちこゆ財団をはじめとして、いまどんな仲間がいるのか、町ではどんなチャレンジが起こっているのかを紹介しています。
今回は、シェアサイクルにまつわるチャレンジです。
宮崎県新富町は、県庁所在地である宮崎市の一つ北隣に位置する町。宮崎空港からは車で約40分ほど。電車でも(便数は少ないですが)乗り継ぎなしなら同じく40分ほどで到着します。おかげさまで、アクセスには恵まれています。
が、しかし!
車はまだしも電車で駅に着いたとすればちょっと面倒。都会の駅前のように路線バスがぐりぐり動いているわけでもなく、タクシーが常駐しているわけでもなく、町の中心部までは歩いて15分程度かかります。新富町に限らず、地域の小さな町なら当たり前の光景ですよね。
2019年4月、そんな光景をアップデートするぞ!と、シェアサイクルの実証実験が始まりました。地元の宮崎交通が展開されているシェアサイクルサービス「PiPPA」(ピッパ)です。
実は、ここに至るには一つのきっかけがありました。
さかのぼること半年前の2018年11月、新しい働き方を実践しよう!という組織「Team WAA!」の皆さんとの共同研究で、東京からメンバー3名が2泊3日の行程で新富町に滞在してくれたのです。
同じ行程で新富町にやってきた人材育成塾メンバーといっしょに、地域の事業者のもとを訪ねたり、課題を見つめたりしてくれた3人。新富町で新しい働き方(ワーケーション、テレワークなど)を実行するための提案をまとめてくれました。
それがこちら!(本邦初公開)
3人が発表してくれた内容を端的にまとめると…
・新富町はもっと田舎だと思っていた。実際はそうではない
・おしゃれなものとそうじゃないもののミックス感がある
・子どもが多かった!
・東京から近い!
・駅、もっとワクワクできる場所になるはず。あとはアクセス!
3人は、町の随所で多様なチャレンジをしている方々のもとを訪れる中で、そういう方々を自転車で巡りながらチャレンジを体感するのがよいのでは!と発案してくれました。
WAAのメンバーがチャリで巡るから、WAAチャリ!
「駅からこゆ財団までの道を自転車で行けるといいよね。WAAメンバーが巡るからWAAチャリだ!」「スポットとスポットの間は距離があるから自転車はちょうどいい」「チャレンジを巡る道筋ができたら、それを”チャレンジロード”として、回ることで新富町のチャレンジを体感できるのではないか」
わずか2泊3日の滞在ながら、3人の提案は新富町を新しい働き方が実現できる町へとアップデートするうえで素晴らしいものでした。
そしてこの提案が、新富町のシェアサイクル導入へとつながります。まず、提案の翌月の2018年12月、1台の電動アシストチャリをこゆ財団は導入しました。名前はもちろん「WAAチャリ」!
年末には、11月のメンバー3人のうちの1人が「WAAチャリ」に乗りにきてくれました。彼女、アンジーこと福島あずささんは翌年の4月、新富町に移住し、いまはいっしょにいろんなチャレンジをしています。
縁とはかくも不思議なものか…このお話はまた後日。
そして4月、冒頭でお伝えした宮崎交通のシェアサイクルサービス「PiPPA」が新富町で実証実験を行うことが決定し、町長、宮崎交通、そしてTeam WAA!発起人であるユニリーバ ・ジャパンの島田由香さんがテープカットにお越しくださいました。3人の「WAAチャリ!」の提案からわずか半年。思いは、本当に思えば、実現するものなのですよね。
さて、2020年夏の今。
役場前など町内6箇所にステーションがあり、いつでもどこでも誰でも使える状態にあるシェアサイクル。ですが、利用数は決して伸びてはいません。車社会な町内の情勢もあり、シェアサイクルの活用はまだまだ工夫が必要です。該当車両は電動アシストではないため、遠距離の移動には向いていないという側面もあります。
では近距離を中心に、どんなユーザー、どんな用途で利用拡大をはかるべきか。新しいチャレンジの余地がいま、新富町に生まれています。
2020年に入って近隣にカーシェアリングが導入されたり、コワーキングスペースができたりもしました。民泊も、こゆ財団で仕掛けた2件の事業開始をきっかけに、町内でもチャレンジを始める方が出てきました。
シェアリングエコノミーは、人口1万7,000人の小さな町に変革をもたらす、大きな可能性を秘めていると感じています。
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