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個人的に実践しているWebデザインガイドライン① デザイン基本事項編
こんにちは!
Twitterでは技術的なツイートばかりしていて技術者からフォローされたり仲良くさせていただいたりしていることが多いのですが、よくよく考えたら僕の肩書きはWebデザイナーでした。
せっかくならデザイナーっぽいnoteも書きたいということで備忘録として個人的に実践しているデザインガイドラインを長々と書いていこうかなと。
基本的には以下のツイートに注釈をつけて説明したものとなります。
個人的webデザイン暗黙のルール。備忘録として
— TAK (@tak_dcxi) July 20, 2019
・黒は #000 だと濃度が強すぎるため非推奨
・白もできれば #fff を使わない
・原色は使わない。三原色は特にNG。必ず彩度を調整した色を使う
・色は使い過ぎない。多くて4色
・色の割合はベース70メイン25サブ5程度で構成
記事が長くなるのでパート毎に記事を分けてます。
【注意書き】
- 僕がnoteに掲載するガイドラインは僕個人が実践しているもので世間一般の常識とは逸れることがあります。ふーんって感じで聞き流して頂ければ嬉しいです。
- 断定調で書いているところも多々ありますが、基本的に自分の感想です。
(※2019.11.03 追記)こちらのnoteですが、2019年10月の「もっとも多くスキされた記事の1つ」に選ばれました。ありがとうございます。
仕組みがよくわからないのですが、僕が書いたnoteが「先月もっとも多くスキされた記事の1つ」になりました。
— TAK (@tak_dcxi) November 2, 2019
【先月】もっとも多くスキされた記事ということで、
規模がデカすぎてよくわからないのですが、
拡散して頂いた方、スキして頂いた方、
本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/0sl6uf3Vu4
記事一覧はこちら↓
# Webデザインにおいて大切なこと
デザインとは「設計」である。
Webデザインは決してファインアートではない。アート性ももちろん大切だが、それよりも操作性やエクスペリエンス(UI/UX)を考慮してデザインすることが大切。Webサイトに訪れるユーザーの目線移動や操作性、導線にアクセシビリティ、SEOなども含めてデザインする。
いくら見た目がカッコよいwebサイトだとしても、ユーザーが使いづらかったら良いデザインとは言えない。多少前時代的なデザインであってもユーザーフレンドリーなデザインのほうが重宝されると思うよ。
— TAK (@tak_dcxi) October 15, 2019
Webデザインはローンチして終了ではなく、ローンチして運用されてからが本番であることを意識する。
目的をもってデザインする。「なんとなく」でデザインしてはいけない。
自分の制作物にクライアントはお金を払ってくれることを意識してデザインする。
僕は仕事で妥協はしたことないです。個人的な制作とは違い、クライアントは僕がデザインや実装をしたwebサイトにそれなりの大金を払っているので。そりゃたまに嫌なクライアントはいるけれど、せっかく大金払ってくれてるのに不満足なもの作っちゃダメだよねーって感じ。
— TAK (@tak_dcxi) October 13, 2019
# Webデザインを始める前に
デザイン前の事前調査やディレクターとの要件確認は必ず行い、クライアントの要望・サイトを制作する目的・ユーザーのターゲットをしっかりと理解する。
リニューアル案件で現行サイトが存在する場合はそのサイトの抱える問題点を把握する。Googleアナリティクスが導入されている場合はそれを参考材料に。
ヒアリングする場合のチェック事項とWebサイトのリニューアルの際に抑えておくべき基本手順は以下の記事を参考に。
# ユーザー像を明確にする
得た情報を元にペルソナを作る。設定したペルソナを元にデザインすることでユーザーが何を求めているか、優先すべきモノゴトが見えてくる。想定される、もしくは実際に使ってくれているユーザーの視点に立ってデザインを見ることが大切。
オレは女性のファッションをターゲットにしたwebサイトを作るとなったらCanCamを読んでペルソナを考える。10代のナウでヤングな女の子がターゲットならSeventeenを読む。ブライダル系のサイトならゼクシィを読む。幼稚園のサイトを作るとなったら幼稚園を読むかもしれない。どうだろう?
— TAK (@tak_dcxi) August 16, 2019
ペルソナの設定方法については以下の記事を参考にすると良さそう。
とは言うものの、デザイナーが考えるユーザー像と実際のユーザー像には隔たりがあることが多いので、可能なら実際に類似サービスを利用しているユーザーなどの「生の声」を聞いて、ペルソナ像だけでなくそれも参考にしたほうがいい。
自戒を込めての感想ですが、デザイナーが考えるユーザー像はデザイナー側の都合にマッチするように考えがちだと思う。もくもくとデザイナー間でユーザーについて考えるより、実際に外で類似サービスを使ってる人とかにアンケートして何が不便かとか生の声を聞いた方がいいと思うのよね。
— TAK (@tak_dcxi) October 15, 2019
# 「ドリル」と「穴」を意識したデザインを心掛ける
マーケティングの世界で有名な格言にレビット博士が提唱した「ドリルを買いに来た人が欲しいのはドリルではなく穴である」という言葉がある。
マーケティング学の有名な言葉に「ドリルを買う人が欲しいのは『穴』である」という言葉があります。ドリルを買う人が本当に欲しいものはドリルではなく、穴。だからドリルを売る人は穴の用途・大きさ・数・形などを考慮してそれを実現するための最適なドリルを勧めることが大切なのですね👀
— TAK (@tak_dcxi) October 13, 2019
ドリルを購入する人が何を求めているのかというと、ドリルという「製品」ではなく、ドリルによって生み出される穴という「結果」や「利益」。
Webデザインにおいてもドリル(僕たちが制作するプロダクト)と穴(クライアントやユーザーが本当に求めているモノゴト)をしっかりと認識してデザインする必要がある。ドリルの制作にウエイトを置きすぎて穴を軽視してはいけない。
あくまで個人的な感想なのですが、webデザインというのはペダンチックになりやすく、穴ではなくドリルの方を重視してしまうことが多いので気をつけるべきかなと。自戒の念を込めて。同業者が見たら驚くような表現であっても顧客やユーザーには何がどう凄いのかよくわからないことが多いです。かなしみ
— TAK (@tak_dcxi) October 13, 2019
クリエイターにとっては斬新な表現・最先端のサイトであっても、クライアントやユーザーはそれがどれだけすごいのかよく分からない。デザインも開発もペダンチックになりやすいので注意。
いくらすげー最先端の技術使ってwebサイト作ったって一般のクライアントやユーザーは分からないと思うよ(鼻ほじ)
— TAK (@tak_dcxi) September 19, 2019
# 同業他社のサイトデザインを参考にする
同業他社のサイトデザインや動向・傾向を調べることは業界の方向性の理解に役立ち、差別化を考える上での判断材料にもなる。Webデザインギャラリーの多くは業界カテゴリ毎にサイトを検索できるので素敵。
個人的によく見ているギャラリーサイトは以下。
# 参考サイトを自分なりに真似る
インスパイアされたサイトを自分なりに真似る。ただ真似るだけではなく、そのサイトのどこが良いデザインだと思ったのかを噛み砕く必要がある。
そのうちお話するとは思うけれど、「センス=経験値」。
良いと思ったデザインを貯蓄して、デザインの現場で引き出せるようにすることが大事だと個人的には思う。
「マネるデザイン研究所」というギャラリーサイトは掲載されているサイトのどこが優れているのかを「マネしたいデザイン」としてポイントに絞って纏めているので素晴らしいと思った。
マネるデザイン研究所https://t.co/XwwisaDhR5
— TAK (@tak_dcxi) September 4, 2019
ただ優れたサイトを掲載するだけでなく、そのサイトのどこが優れているのか「マネしたいデザイン」をポイントに絞って纏めている。それがどんなサイトで応用できるのか、またそれを実装するにあたっての注意点も分かりやすく文章にされているので好き。
有名制作会社の実績を参考にしてみるのもおすすめ。アワードを受賞している制作会社のデザインは格が違うなーって感じた(小並感)。
ただ、参考サイトにひっぱられすぎないように。自戒を込めて。
当たり前だけど丸パクリはNG。
# 流行を意識する。意識しすぎて目的とズレるデザインはしない
Webデザインのトレンドを意識する。トレンドとは見栄えだけでなく、アクセシビリティなどの流行も含まれる。
例えば近年はスマートフォンの画面の大画面化傾向によりメニューボタンを画面下に設置する事例も増えてきている。
ただ、トレンドを優先して、目的とずれるようなことがないようにする。あくまでもサイトの目的にあったデザインをするように。
サイトの目的にあったデザインをするって大切。極論だけど、お堅いコーポレートサイトのデザインを若者向けのお洒落なカフェのサイトのようなキラキラしたデザインにしたところで納得してもらえるはずがない。
— TAK (@tak_dcxi) October 16, 2019
# 現在のデバイス事情やブラウザ仕様を考慮したデザインを心掛ける
横幅320pxのスマホサイズからフルHDの画面サイズまで対応できるデザインを作る。
現時点でのブラウザのシェアを考慮し、シェア率の高いブラウザでできない表現は極力避ける。
ブレンドモードなど、IE11やEdgeといったブラウザでは対応していないが、他のモダンブラウザでは使いたい表現がある場合は代替案を用意しておくといいかも。
現時点でのブラウザやデバイスのシェアは「statcounter」で調べることができます。
日本国内のシェア率も確認できるのは本当に便利だと思った。
statcounter(https://t.co/8feNqlM8Hr)によると2019年9月時点での国内のデスクトップブラウザにおいてIEのシェア率は11.96%でChromeに次いで2位
— TAK (@tak_dcxi) October 15, 2019
IE10以前やAndroid 4系などは基本的にプログレッシブ・エンハンスメント対応で。
リニューアル前のサイトにGoogleアナリティクスが導入されているならそれを参考に対応ブラウザを決定するのが良いかも。
2019年10月時点での僕のOS・ブラウザの対応範囲は指定がなければ以下の通りです。
— TAK (@tak_dcxi) October 16, 2019
IE→11
Edge、Chrome、Firefox、Opera→最新版より1つ前のバージョンから
Safari(Mac)→11以降
Safari(iOS)→11以降
Android→5以降
これ以前の環境に対してはプログレッシブ・エンハンスメントで対応
プログレッシブ・エンハンスメントについての解説は以下参照
# 参考文献
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次回「配色編」はこちら↓
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