閑話三昧 #1 ~求む傾聴AI
ひきこもり独居老人のTAK3です。
「閑話休題」とは学研 四字熟語辞典によれば、「むだ話を打ち切って、話を本題に戻すときに使うことば。それはさておき。」を意味するとか。
おそらく、当人の意思に反して閑話に終始するような・・・
であるからして、テーマを閑話休題ならぬ閑話三昧とする。
会話がない
私の死因は、おそらく誤嚥(ごえん)性肺炎になると予感している。
嚥下(えんげ)機能の低下を自覚している。
独り暮らしになってから、食事はテレビを見ながら、無言ですばやく済ますようになった。特に定年退職をしてからは、会話の機会もへり、一週間会話がないこともまれではない。
スーパーのレジで、「袋は必要ですか?」と聞かれても、言葉が喉に貼りついてでてこない。そこで、手振りで「NO」のサインをおくる。
遠くの友人とはメールやLINEでやりとりしても、リアルに会話することはめったにない。だから孤独は回避できても、喉の機能は低下する一方である。
バーチャル会話相手?
最近は、独り暮らしをかこつ人々を相手に、ChatGPTなど生成AIを利用したチャットボットが現われてきた。
ターゲットが主として若い男性であるのか、可愛い女の子が「何でも話してね!」と迎えてくれる。
最初のうちは、興味シンシンであるが、老人にとっては会話がはずまない。
やはり老人には老人どおしの話題、病気や墓、孫やペット、世のなかに対する愚痴などがふさわしい。
しかし、今後は独り暮らしの老人世帯が増えてくるという。
技術の進歩、需要の高まりとともに、老人の話し相手という傾聴ボランティアをこえたサービスも増えるであろう。
なに? 老人どおしネットでリアルに会話すればいい?
すんなりとそうはいかないところに、人づきあいのむずかしさがある。
そこは、気くばりを忘れず、疲れをしらないAIの出番である。
生身の人間ではむりだが、AIは設定しだいで、いくらでも理想に近づいてくれる。初恋のひとと話せるとなったら、老人のこころにも火がつくかも知れない。
毎日会話!
そのようなAIは、スマート・スピーカーまたはペット・ロボットの進化形がよいと思う。
今日あったこと、思ったことなど話しかければ、話に相づちをうってくれたり、日記としてまとめてくれる。(私は日記をつけるのが苦手なので、これは便利だろう。)
プライバシーの保護が十全になされるならば、行動記録を家族や見守りサービスと共有してもよい。
ある日、ネット障害でサービスが停止したら、パートナーやペットを失ったような気持ちになるかも知れない。 これはこれで悲しいに違いない。