Wise(ワイズ)と銀行間の接続に必要な"plaid(プレイド)"って何?
こんにちは。TAKAです。
今回はUSバンクなどアメリカの大手銀行とWise(ワイズ)との金融取引の接続(情報のやり取り=コミュニケーション)に使われるplaid(プレイド)について解説します。
【この記事を読んで得する人】
Wise(ワイズ)で取引を考えている人
フィンテックに興味がある人
Plaidって何やねん?っていう疑問を解決したい人
plaid(プレイド)とは何か?
日本の企業に元楽天の倉橋健太さんが創業したプレイドがありますが、その会社はKarte(カルテ)というCXプラットフォームを開発・提供している会社で別の会社です。
plaid(プレイド)は米国のフィンテック企業で、アメリカで最大規模のユニコーン(非上場)企業です。
アメリカで最大ということは世界最大と同義で、そのplaidをこれまた世界シェア圧倒的首位のクレジットカード会社、VISAが2020年1月に5830億円で買収しようとしましたが、米国司法省の反対を受け、断念したという経緯があります。
元居候暮らしのスタートアップだったplaid(プレイド)
今でこそイケてるスタートアップの"plaid"ですが、最初にシリコンバレーでベンチャーキャピタルを回った時は行く先々で投資を断られて、友達の家のソファや彼女の家に転がりこんで食べ物を恵んでもらったりしていたそうです。
Plaidの共同創業者でCEOのZach Perret(ザック・ペレット)は今もPlaidのCEOです。
もう一人の共同創業者のWilliam Hockey(ウィリアム・ホーキー)はエンジニアで現在もplaidの取り締まり役には留まっていますが、2022年に”Column N.A."というデベロッパーなどが新しく金融商品を開発できる銀行を全米初認可で設立しました。
2人は21歳のときに”Bain&company”という会社で知り合いました。
ザックはジュニア・コンサルタント、ウィリアムはインターン生でした。
2人は起業して6年後には全米一のフィンテック企業にplaidを育てました。
plaidはBtoBの企業なのであまり日本では知られてません。
しかし、米国のデジタル銀行Chime、モバイル投資Acorns、手数料無料の株取引Robinhood(ロビンフッド)、仮想通貨大手取引所Coinbase(コインベース)、金融管理Clarity Moneyなど主要な金融アプリのインフラを担っており、フィンテック業界ではよく知られた存在です。
plaid(プレイド)のAUTHとは何か?
AUTHは認証の事です。
金融機関で新しい取引をする際には必ず、マイナンバーカードや運転免許証などの身分証明証が必要ですよね。
同様に、Wise(ワイズ)と銀行間の取引にはルーティングナンバーや口座番号の他に個人情報による認証が必要です。
そのシステムを担っているのが"Plaid"です。
確実で信頼性のあるシステムだからこそ、7000を超えるフィンテック・パートナーに採用されています。
plaid(プレイド)が目指す未来
plaidは分かりやすく書くと、金融機関とフィンテック企業との橋渡しをしている企業です。
plaidのCEOは、「金融データは個人のものになり(=オープン銀行)、決済が必要な会社は全部まとめてフィンテック。それをPlaidは応援する」と話しています。
フィンテックはアメリカで盛んにメディアに取り上げられる事が多いですが、日本でも仮想通貨やpaypayのようなキャッシュレス決済サービスが流行っていて、そのトレンドは今後も続きそうです。
国際送金システムもWise(ワイズ)のような必ずしもSWIFTによらないサービスが出てきて、もっと自由により安く国際間の金融取引が出来るようになるはずです。
そうなれば日本に居ながらにしてスマホひとつで簡単にアメリカやヨーロッパの銀行に口座を開設でき、銀行間の取引が自由に出来る時代が来るかもしれません。
plaidはそんな未来の金融インフラを作り続けるフィンテック企業です。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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ではまた、次回フィンテック関連の記事でお会いしましょう!
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