MultiーLayeredーEngineer
シニアのリカレントというものがある。要はシニアになっても学ぶこと・学び続けること。自分の専門とは違う分野や違うレイヤーのことを学び、ある程度知識を血肉にできていくと見える景色が違ってくる。こうなれば、濡れ落ち葉にならず世のため人のために役立てる機会が増え、自分にも周りにもいいことがあるんじゃないか、ということだ。
これと半導体産業復活とどう関係するかというと、大いに関係すると思っている。シニア・中堅の技術者・研究者が、自分の分野を深め技術のレベルをどんどん深掘りするのは当たり前のこととして、違うジャンル・違うレイヤーの知識を深掘りして知識を多層で実装することによって、新しい閃きにもなるし、視野も広がる。他分野の人たち(技術者とは限らない)とのコミュニケーションや連動が進むだろう。囲碁・将棋的に言えば大局観の涵養につながる。
要は、半導体技術者のMultiーLayeredーEngineer化が必要だという考えだ。
Multi-skilled engineers who are well versed in the technology of their field, but also implement effective knowledge of different layers.
英語が合っているかどうか不安だが、こんなイメージだろうか。
ちまたでは、リスキリング、アンラーニングというリカレント教育がらみのキーワードが話題に上がっているが、これをどのように半導体技術エコシステムの強化の動きに結び付けていくか、一つアイデアが浮かんでいるので、関係する人たちと相談・協調・連携しながら、この春のうちに少しでも形にしたい。