仕事で鬱になる人とならない人のマインドの違い
「あなたは優秀ですか?」という問いになんと答えますか?
「自分は優秀です。」と答えるのか、「まだまだ至りません。」と答えるのか。
このバランスはなかなかに難しいと思う。
自分を優秀だと信じて疑わなければ、自己肯定感を高める一方で、慢心に陥りやすくなる。
反対に、自分をまだまだ至らないと思い続ければ、成長意欲の源泉ともなる一方で、鬱になりやすくなってしまう。
ここをうまく自分の中でバランスを取ることが、周りから見てうざくなく、かつ、優秀であり続けることができる鍵になると考えている。
私の周りには、いわゆる向上心が高い頑張り屋さんが多く、鬱になったりしてリタイア寸前までいってしまう人を多く見てきた。
そこで、自分のスタンスを共有できればと思う。
結論から言うと、私は「部品としては優秀だと思う」となる。
私はマネージャー寄りの仕事をすることが多い。
マネージャーとしての私はそこそこ優秀だと自負しているし、もし雇用されることがあれば、その企業に対して大きく貢献することができると思う。
けれど、一度自身で会社を立ち上げ、大きく成長させたことがある私が、その会社に入れば会社は確実に大きく成長していくか?と言われると "No" という答えになる。
私は、部品としては優秀だと思う。しかし、鉄屑同然になった車にいい部品を一部だけ入れて、車が嘘みたいに快調に走り出すかと言われたら"No"ということになる。
それは、組織も全く同じだ。
取り組んでいる事業、ビジネスの構造、一緒に働くメンバーなどの諸々のパーツが全て噛み合うことで、車は走ることができる。
自分がいくら社員一丸として頑張ったとしても、ビジネスのそもそもの構造が悪ければ、事業は傾き続けるだろう。
これは、他の会社に入る時だけではない。自分で会社を起こすときにも、どの業界でどういうビジネスをするのかによって自分の事業が成功するかの8割は決まってしまう。
例えば、ラーメン激戦区で素人が平凡なラーメン屋さんを出したとして、どんなに頑張っても苦しい状況になるのは誰でもわかると思う。
(そもそもどういうビジネスをするかの意思決定も経営者のスキルなので、事業が失敗したら100%経営者の実力不足ということには変わらないが。)
話しを戻すと、要するに、自分の手の届かない範囲については"しょうがない"と割り切るというのも大事だということだ。
これは、「できるときに、できることの、最大をやる」という自分の心に決めているスタンスや、「配られたカードで、最大限のいい勝負をする」という師匠の言葉にも通ずる。
全てを抱え込みすぎて、メンタルを壊してしまう前に、一度、自分の責任の範囲と向上心のバランスを捉え直してみてほしい。
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