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山口百恵引退コンサート
衛星放送で、山口百恵の武道館の引退コンサートの模様が放送されて以来、このコンサートのライブ盤をApple Musicで見つけヘビーローテーションしてる。
もちろん理由はコンサートの音楽監督が服部克久さんだからだ。山口百恵の昭和のヒット曲を聞きながら、昭和の音楽王服部克久さんの仕事を聞くのは素晴らしい喜び。
山口百恵さんのシングルのアレンジは全く別の人がされてるのをコンサート用にアレンジする、という嫌な仕事と想像するけど、コンサートならではの衣装替えで伸ばす感想、最後の曲の演出に沿ったアレンジなど、私が申し上げるのもおこがましいが、流石!と思わせる仕事である。
無駄に間奏で盛り上げてるアレンジがあればここで衣装替えてるのね、と想像できるし、イントロを長く演奏することで衣装替えを想像できる曲ではそんな演出なのか、と想像できる。いずれにしても無理やり伸ばす間奏、前奏の違和感のなさがさすが服部先生となるのだ。
特に最後の「さよならの向う側」では、最後の最後のワンフレーズを山口百恵の泣いてるタイミングを待って、エンディングに持って行き方、またエンディングの盛り上がり感。こんなに見事にできるのはこの日としかいない、である。
ついでだが、このラストコンサートを生放送しようと言うテレビマンがいた。TBSの青柳脩さんだ。当時編成局長だった砂原幸雄さんと相談して、ナイター一回分の権利料をホリプんロに渡すことで同意したなんて話CSでしていて笑ってしまった、だって基準がないからね。ザ・ベストテンの制作に携わった青柳氏が、その番組に音楽で関わった服部さんと繋がっていく、これが当時のザ芸能界なんだろうな。