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 4月9日、新城和博さん『来年の今ごろは』発売記念トークイベント@くじらブックス。話を聞いて、心に残った言葉。
■発見した事象を伝えるのではなく、発見した時の心の揺れを伝えられるかどうかが「新しさ」
■ランドスケープとポートレイトの交わるところ
■大人の階段上って、煮付けの階段を下る

 聞き手のとけしみほさんが言っていたように、「五十年後のシロツメクサ」は味わい深い名エッセイ。パーソナルとパブリックが絶妙に交差する。「真和志系」文学の極みと勝手に思っている。あの路上感覚、散りばめた言葉、微妙な温度感はAIさんやchatGPTさんにはわかるまい。そのうちわかっちゃうんだろうけど。

 8・5冊目の著書だと聞いて、フェリーニのあの映画のラストシーンが重なって、勝手にニヤニヤしてしまった。

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