ミャンマー情勢レポNo.1(2021/04/04)
大変な様相を見せ始めた2月1日に始まったミャンマー軍によるクーデター。
現在、557人が殺害された。反乱国軍による民間人の銃殺が多いと聞く。このうち1割弱が巻き込まれた子どもたちである。
歯向かう者は丸腰でも問答無用で殺される。まるで中共軍(PLA)のような暴虐な振る舞い。
夜中に反乱軍兵士がミャンマー人の家庭を急襲し、殺害、金品を略奪、拉致するケースも多いとか。すでに2658人が軍に囚われている。
ともかく、これは軍規を持たない、単なる凶悪な犯罪集団の仕業と見做しても良い行為だろう。(ミャンマー反乱軍の残虐性についての記事は、下部追記2を参照のこと)
このミャンマー反乱軍クーデターの状況を知るためSNSを閲覧して回ると、射殺、惨殺された市民の亡骸の写真でいっぱいだ。国際社会にミャンマーの情勢を知らせたいに違いない。
現地の国連、英国、米国大使館などは数日前に、ついに職員や自国民に対してミャンマーからの脱出を呼びかけた。今後は反乱軍による無差別殺戮の危険が、外国人滞在者にも及ぶ可能性があると判断したのだろう。
また、国連や有志連合などによって反乱国軍に対して自制を迫る声明も出た。
ただ反乱国軍と懇意のロシア、中国は事態を静観する姿勢のようだ。
ついつい冷酷なロシアにバックアップされたアサド政権による過酷な人民弾圧を思い出してしまう。同じことがミャンマーで繰り返されなければ良いが。
ミャンマーにはインド洋に面する港湾から中国昆明にかけてガスオイルパイプラインが走っていて、それを守るためか、それとも反乱軍をバックアップするためか、中共軍(PLA)も中国ミャンマー国境に集結中だと聞く。
さて、先週から、ツイッターを中心に、在日ミャンマー人、現地ミャンマー人、現地日本人、現地大使館、ミャンマー関係者など(以下)を追っている。
クーデターにより政権を奪取した反乱軍サイドによる情報撹乱も始まっている。気をつけて情報収集をすすめたい。
CNNによる現地取材に協力したミャンマー人やシンガポール留学生が拉致されている。民主主義を逸脱した野蛮な軍事政権体制に逆戻りしたことが窺える。海外にいるわれわれには、これからますます現地の声は聞こえにくくなっていくだろう。
取りこぼしているニュースや、新しいニュースなど、またお知らせしたい。
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追記1
ミャンマーの国連特使 Dr.Sasa が、毎日、現地情報をまとめてツイッターにアップしてくれるので、時間がなければこれを読むのも一案であろう。
1)プロフ
2)4月3日日報=4月2日の状況(例)
7800のRTがあり、世界中のかなりの人が読んでいるものと思われる。
3)上記2の添付資料
1枚目
2枚目
追記2
ミャンマー反乱軍の残忍さについてその背景がわかる記事を入手したので貼っておきます。
【軍に従わない者は皆、犯罪者だ】
ミャンマー国軍の偏狭な思想と実態─兵士が市民を殺せるのは、徹底的に洗脳され監視されているから
https://courrier.jp/news/archives/239878/
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