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イゴール・ラディビロフ(ウクライナ)のつり輪/2020年欧州選手権種目別決勝の演技
ウクライナのパワープレイ担当、イゴール・ラディビロフです。
つり輪と跳馬のスペシャリストで、この2種目だけで10年間、第一線をひた走っています。
ロンドンオリンピックでは種目別跳馬で銅メダルを獲得、リオ五輪ではつり輪と跳馬両方で種目別決勝に進出します。
ラディビロフはつり輪で珍しく十字倒立を実施する選手です。
十字倒立もまた、十字懸垂同じように肩の位置が輪の高さと同じでなければなりません。
この要求を満たす実施ができる選手は数少なく、実施をしても減点がほぼ確実な事から実施する選手が少ない技なのです。
それにもかかわらず、ラディビロフは十字倒立を使い続けています。
今回紹介するのは【後ろ振り十字倒立】というD難度の技です。
C難度の【後ろ振り倒立】を十字倒立の形に収めたものになります。
倒立に収めて終わる技は、【後ろ振り倒立】ともうひとつ、【翻転倒立】がありましたね。
これも【翻転十字倒立】にする事でD難度になります。
振動からの十字倒立はほぼこの2つの技に固まります。
それでも実施する選手は僅かですが…。
ラディビロフはこの2つのうち【後ろ振り十字倒立】をやっています。
リオ五輪の種目別跳馬決勝では、「前転とび前方抱え込み3回宙返り」を披露して、体操界に衝撃が走りました。
一時は「ラディビロフ」の名が付きましたが、危険技と判断され、現在は削除されています。
東京オリンピックでは「夢の大技」を発表する選手は現れるのでしょうか。