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ティエルノ・ディアロ(スペイン)のゆか/2019年世界選手権予選の演技
今回はスペイン団体メンバー、20歳のティエルノ選手です。
生まれは西アフリカのギニアで、2015年にスペイン国籍を取得したそうです。
今回は前回の前方宙返りのひねり技の続き、そして2回宙返り系の技に入ります。
前回の記事では前方宙返りの技を、ひねりのない前方伸身宙返りから2回ひねりまで紹介しました。
今回の動画でティエルノがやっているのは【前方伸身宙返り2回半ひねり】です。
そもそも前方で1回ひねるのも難しいのに、2回半もひねってしまいます。
前方2回ひねりはD難度でしたが、2回半ひねりはひとつ難度が上がってE難度になります。
そして、ここからは2回宙返り系の技に入りましょう!
ゆかの2回宙返りは華があって見るのも楽しいですよね。
ティエルノがやっているのは【前方抱え込み2回宙返り】です。
抱え込み姿勢で前方に2回宙返りをして着地する。最も簡単な抱え込み姿勢で、ひねりを加えない純粋な2回宙返りでもD難度と高難度です。
ここから姿勢を変えたりひねりを加えると難度が上がります。
つまり、【前方抱え込み2回宙返り】は前方での2回宙返りの基本形となる技なのです。
これの発展技はまた次の記事で。
動画のティエルノの演技では1本目の技で【前方伸身宙返り2回半ひねり】、2本目の技で【前方抱え込み2回宙返り】をやっています。
しかも2つとも対角線を使わずに、短い距離でやっています。
助走が短くそれほど勢いを使っている様子もないので、きっと脚が強いんでしょう。
体が細くてひねり技が剣のようです。
体操選手としては見栄えのするスタイルをしています。
【前方抱え込み2回宙返り】の着地では、片足が白い線の外に出てしまったのでラインオーバーのペナルティの-0.1が与えられていますね。これが両足とも出てしまうとペナルティは-0.3になってしまいます。
これは足がラインを出る度に課せられるので、下限はありません。
ゆかと跳馬には「線審」というラインから出たかどうかを見るだけの審判がいて、足がラインを出る度に旗を揚げてラインオーバーであることをしまします。
追記:スペインチーム最年少として、アバドがミスをしたあん馬とつり輪で貢献しました。
満足のいく結果ではなかったようですが、終始笑顔で予選を回っていて好印象です。
インスタからはオリンピックをエンジョイしている様子がうかがえます。