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ダニエル・コラル(メキシコ)のつり輪/2019年世界選手権予選の演技

メキシコから唯一出場のオールラウンダー、ダニエル・コラルです。
2013年世界選手権種目別あん馬銀メダリストです。
オリンピックは、ロンドン・リオと出場し、東京で3回目のオリンピックです。
ロンドンオリンピックでは種目別平行棒でも決勝に進んでいます。
多才なコラルが個人総合で東京オリンピックに挑みます。

今回はコラルのつり輪から、【アザリアン】という技を紹介します。
【アザリアン】「後方伸腕伸身逆上がり十字懸垂」という技。
この技は、《後ろ振り上がり十字》や、《ホンマ十字》が属するグループⅢ:振動を伴う力技と違って、グループⅡ:力技に属します。
こういった振動を伴わない力技は、ゆっくりゆっくりさばくほど評価が高くなります。
ゆっくりさばかないと振動を使っていると判断されかねません。
そうなると別の技になってしまい、技グループも変わってしまいます。

【アザリアン】はグループⅡの代表的な技です。
単体で十字懸垂(B難度)をやるよりも難度は2段階上がってD難度になります。

アザリアン

コラルはつり輪で《中水平》や《ホンマ十字》といったD難度の力技を実施しています。
終末技はC難度の伸身2回宙返りです。

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【アザリアン】という技名は、アルメニアのアルベルト・アザリアン選手から取られています。
1956年メルボルンオリンピックと1960年ローマオリンピックのつり輪で2連覇を果たした伝説の選手。もう60年も前の話です。
その偉業から、アルメニアでは切手にもなっています。
アルメニアは今でもつり輪が強く、アザリアンの血が受け継がれています。

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アザリアン氏が演技をしている動画がyoutubeに落ちてました。


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