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リュ・ソンヒョン(韓国)のゆか/2019年ジュニア世界選手権予選の演技

韓国の期待の若手、団体メンバーのリュ・ソンヒョン選手。18才。
2019年のジュニア世界選手権の種目別ゆかで優勝した選手。
今年シニアに上がったばかりでいきなりオリンピック代表に選ばれました。

シニアに上がった直後、種目別ワールドカップのゆかで優勝し、頭角を現します。この勢いでオリンピックのゆかでも活躍しそうです。

今回は前回に続き、後方のひねり技の紹介です。

前回は1回ひねり、1回半ひねり、2回ひねりと紹介してきたので、
今回は、2回半ひねり3回半ひねりの紹介です。

【後方伸身宙返り2回半ひねり】はD難度、加点狙いの連続としても、終末技としても使い勝手の良い技です。
ソンヒョンのゆかでは、後方2回半ひねりと前方2回ひねりを連続することでD難度+D難度で0.2の加点を得ています。
ゆかの強い選手には、後方2回半と前方2回半を繋げる選手もいます。

後方2回半


そして【後方伸身宙返り3回半ひねり】
これはE難度で、やはり組み合わせ加点狙いで使う選手が多いです。

後方3回半

ゆかの終末技は後方3回ひねりで終わる選手が多いのですが、ソンヒョンは珍しく、【後方伸身宙返り3回半ひねり】を終末技にしています。
ここ最近は後方3回半ひねりを連続技として使わず、単体で使う選手が増えてきています。
その中でも終末技に使う選手は珍しいですね。

ひねり技で何回ひねっているのかを判断するときのポイントとしては、ひねっている時間の長さを見るとだいたいわかってきます。
体操ファンの僕も、体操を見るときに毎回ひねりの数を1回,2回と数えているわけではありません。
踏切の向きで前方か後方かを見て、着地の向きで半ひねりか整数ひねりかを見て、空中のひねっている時間を見て具体的なひねりの回数を判断すると良いでしょう。

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韓国の団体はメダル争いに関わってくるほどではありませんが、新しく若手のソンヒョンが入ったことで一気に力をつけてきそうです。
ゆかと跳馬が特に強い韓国ですから、ゆかと跳馬をターボ全開できたら団体決勝進出も夢じゃないですね。


追記:ソンヒョンは種目別ゆかで決勝に進みました。
G難度の【サパタ】を入れたDスコア6.9はファイナリストの中で最高難度です。
Eスコア次第では金メダルが十分狙える選手です。
さすがゆか跳馬特化国。

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