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アルトゥール・ザネッティ(ブラジル)のつり輪/2018年世界選手権種目別決勝の演技

ロンドン五輪の種目別つり輪でチェン・イービンを下し、金メダリストとなったブラジルのアルトゥール・ザネッティ。
ブラジルは団体での出場権を得ていますが、ザネッティは個人枠での出場。
母国で開催されたリオ五輪でもつり輪で銀メダルを獲得しました。
今回で3回目のオリンピック出場になります。


前回は【アザリアン】「後方伸腕伸身逆上がり十字懸垂」を紹介しました。
ザネッティのつり輪では、【アザリアン】と同じ動きで、別の力技に収める技を2つやっています。紹介しましょう。

まず、アザリアンの動きで上水平に収める【ヤン・ミンヨン】というE難度の技です。
「ゆっくりと伸腕伸身逆上がり上水平支持」という技。
【アザリアン】はD難度ですが、【ヤン・ミンヨン】はE難度になります。


ヤン・ミンヨン

そして同じ動きから中水平で止める技が「ゆっくりと伸腕伸身逆上がり中水平支持」という技です。技名はなく、簡略化して《後転中水平》と呼ばれたりもします。
これはF難度と高難度で、【ヤン・ミンヨン】よりも実施例が多い技です。
この技はオリンピックでもよく見られると思います。

後転中水平

ザネッティのつり輪は、その隆々とした肉体から時が止まったような力技を繰り出します。
中水平や十字懸垂では手を開いてアピールしています。
着地まで完璧な演技です。

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この大会では、この完璧な演技で銀メダルを獲得しています。
世界選手権では金メダル1回、銀メダル3回を獲得した経験があります。

東京オリンピック後の引退を明言しており、引退後はクロスフィットという競技の大会に出たいと話しています。
クロスフィットの動画をいくつか見ましたが、なんだかキツそうな競技でした。


追記:つり輪1本に絞って出場したザネッティ、見事決勝進出を決めました。オリンピックはロンドンで金、リオで銀と連続メダル獲得記録を狙える位置にいます。
引退前最後、有終の美を飾れるでしょうか。


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