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ニコラウ・ミル(スペイン)のつり輪/2019年世界選手権予選の演技

スペインの期待の若手、ニコラウ・ミルです。
両親ともに体操のコーチという体操一家。
2019年世界選手権では予選のゆかで全体の9位、決勝進出まであと1歩というところまできています。

今回はミルのつり輪から、振動系の要素をまたひとつ紹介します。

今回はつり輪の「蹴上がり」です。
平行棒や鉄棒にも「蹴上がり」はあります。
蹴上がり自体は難度は高くないですが、つり輪では蹴上がりに力技を加えることで力技の難度を上げることができます。

今回はそれらの基本形となる【蹴上がり脚前挙支持】の紹介です。
【蹴上がり脚前挙支持】グループⅢ:振動を伴う力技に属するB難度の技。
逆懸垂で腰を折ってから脚を前に振り出す勢いを使って脚前挙支持まで体を起こす技です。

蹴上がり

ミルのつり輪では、①技目に【蹴上がり脚前挙支持】をしています。そのあとは単体の十字懸垂をやっていますね。
その後は振り上がりからの力技をやってから終末は新月面で着地しています。

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ミルは2018年にシニアデビューした現在21歳、オリンピックは初出場になります。
得意のゆか・平行棒で決勝進出の可能性があるので要注目です。



追記:ミルとプラタの2人は6種目すべての得点がチーム得点に反映されています。
もうすっかりスペインの主力と言っていいでしょう。
跳馬では惜しくも決勝には進めませんでしたが、リザーブ3に残っています。
これがスペインの新たな出発点です。
この先スペインの体操が世界で活躍する姿が楽しみです。

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