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ジェームス・ホール(イギリス)のつり輪/2019年世界選手権予選の演技
イギリスの中堅、団体メンバーのジェームス・ホールです。
ヨーロッパ選手権では個人総合で3位に入ったこともあり、マックス・ウィットロックの後を継ぐ、イギリスを代表するオールラウンダーです。
今回はジェームスのつり輪から、前回少しだけ触れた《ホンマ十字》という技を紹介します。
前回紹介した【ホンマ】を力技に応用させたのが《ホンマ十字》という技です。
この技は実施する選手は多いのですが、減点が厳しい側面があり、なかなか完璧にこなせる選手は多くはありません。
まずはどういう技なのか見てみましょう。
この技で注目すべきは肩の位置です。
【ホンマ】の動きを経て十字懸垂に収めるわけですが、肩の位置が輪の高さを維持しながら【ホンマ】の動きをしなければならないという難しさがあります。
多くの選手は肩が輪よりも高い位置で【ホンマ】の動きをしているため、ほとんどが減点されています。
ジェームスの③《ホンマ十字》の実施はなかなか良いと思います。
イギリスの団体は2012年にロンドンオリンピックで銅メダルを獲得したのが100年ぶりのメダル獲得だと大きく取り上げられていました。
スペシャリスト色の強いイギリスチームの中、全種目満遍なく点が取れる総合担当として良い役割を果たしてくれることでしょう。
ロンドンオリンピックの栄光をもう一度。2大会ぶりのメダル獲得を目指します。