8/14稽古会を終えて
今週末8/14, 15はあるイベントに参加予定だったが、大雨が予想されたため中止となり、急遽会場を予約して稽古会を開催した。
直前の告知にも関わらず、私のTwitterを見て参加申し込みをしてくださった方がいた。
その方も光岡先生の武学によく来られている方だったので、
武学で習った内容なども復習した。
最初はこの稽古会のルーティンにしようとしている四足歩行の練習と、金山孝之先生直伝の鍛錬稽古である『蟹・雀・蛙』を行う。
これらの練習により、蹴り足を抑えて抜き足で動けるような身体を養うことができると考えている。
実際に、これも甲野先生がよく実演される『浪之下』をお互いにやってみた。これは、相手に両手で自分の片腕を力強く持たせ、掴まれた腕を地面にまで下げられるかという遊び稽古である。
大事なポイントは大きく3つあり、1.肩を下げる(引き上げられても下げ続ける)、2.相手に寄りかからず、軸は真ん中に置く、3.(1,2を満たしたうえで)鼠径部から身体を沈める、ことだと考えている。
もう一つ注意点として、リラックス・脱力をしないこと。正確に言えば、リラックス・脱力という感触を求めないこと。
リラックス・脱力・力を抜く・力を入れない・・・これらの教えは多分にしてミスリードする感がある。
「力を抜く」から「技がかかる」のではなく、
「技がかかる」ときは「力が抜けた"感じ"になる」ものと解釈している。
こういった主観的で抽象的な感触・フィーリングを求めて取り組むよりも、
もう少し具体的な注意を向けられるポイントを抑えたほうが取り組みやすいと思う。
今回の場合で言えば、抜き足、つまり脚部を鼠径部辺りから垂直に引き上げることで身体が纏まり、構造的に強くなるし力を相手に伝えられる。
これらの鍛錬稽古を行い続けることによって、少しずつしなやかで頑強な身体・運動が身についてくると思う。
後半は、後ろ受け身の練習を行った。
参加者の方はこれまで武道・武術をやったことがなかったので、習ってみたいとのことだった。
私自身は合気道で習った標準的な前受け身・後ろ受け身くらいしかできないが、
まずは前受け身よりも恐怖感の薄い後ろ受け身をお伝えした。
教えていて気付いたのは、骨盤の動きの重要性だった。
後ろ受け身のときに、お尻から腰、背中、肩へと地面を触れて転がる際に、
連動して骨盤自体も回転していかないと下体が上体を追い越すことができない。
受け身もやはり、身体の纏まりが必要で、上体と下体が分断されているとまっすぐに後ろへ転がることができない。
参加者の方も最初は横に倒れてしまっていたのが、
最終的にはまっすぐに近い方向で転がることができていた。
続いて前受け身をお伝えしようとしたが、
ペースや体力の配分を全く考慮できておらず、お互い疲れてしまってあまりできなかった。
そのあとは、武学で行った試し稽古などを復習した。
稽古会を主宰してまだ慣れていないことと、私自身の実力不足もあって、
今回は内容を盛り込みすぎたこととペース配分ができておらず、参加者の方に負担をかけてしまった。今後の反省にしなければ。。。
それ以外にも、私自身のスタンスや人との接し方を見直さなければならないと思う出来事があった。この辺りも整理していきたい。
大雨が予想される中、ご参加くださいましてありがとうございました!