【大槌町地域おこし協力隊|川原田】活動報告_2022年9月
地域おこし協力隊となってもう半年が過ぎてしまいましたね。
写真は、MOMIJI株式会社にて兼澤社長にふるまっていただいたクマ肉です!
脂が舌の上でとろけました~( *´艸`)
『海で学ぶSDGs in 宮古』参加
『海で学ぶSDGs in 宮古』に参加するため、宮古市にある『ゲストハウス3710』へ行きました。
講師は、いわて環境アドバイザー・三陸ジオパーク認定ガイドの佐々木洋介さんがつとめられました。
これまで我々が消費してきたプラスチックがどれくらい海に堆積しており、また今後どのように対策していくべきかを学びました。
また後半は少しの時間でしたが、海岸のゴミ拾いを参加者の皆さんで行いました。
佐々木義男さん家の草刈りボランティア
11日に、13日のふるさと科の見学受け入れのため、畜産を営まれている金沢地区の佐々木さんに依頼いただき、協力隊の伊藤さんとともに草刈りをお手伝いしました。
本番の13日、子どもたちのためにかわいいイラストで牛や天敵であるアブやハエの説明を用意し、実際に牛を触らせたり心臓の鼓動を聴かせたりなどをしておりました。
牛舎は徹底的に清潔にされておりほとんど匂いがなく、アブやハエも寄り付かないよう手間と工夫が施されており、おそらく県内で一番、もしかしたら日本で一番良質な飼育環境かもしれないという評価も受けられているそう!
佐々木さんご自身のお人柄もとてもまっすぐで正義感溢れ、観察眼が非常に鋭い方です。東京でのカーディーラー時代のお話を伺いましたが、これはもはや小説かドラマになるんじゃないかと思うくらい壮絶でした!ご興味ある方はぜひ佐々木さんと交流されると良いですよ^_^
事務所内の環境整備活動
吉里吉里国では除伐などの案件が完了したため、吉里吉里国事務所内の環境整備活動をやっていました。
具体的には、事務所内の不要物処理、凸凹になった場所の地均し、棚の修理、それと薪生産や袋詰めなどなどをやっていました。
これまでは日中は現場へ行くことが多かったので、事務所にずっと作業をするのは意外と新鮮でした。
ジビエツアー参加
大槌祭り最終日となる17日に、MOMIJIさん主催の早朝狩猟同行ツアーに参加しました。集合はなんと4時20分!(ほぼ3時起き・・・)ツアーコンダクターである大場さんの説明を受けたあと、兼澤さんと大場さんの車で新山高原へ向かいました。
何ヵ所かの狩猟スポットを回ったものの、残念ながら鹿が見つかりませんでした( ; ; )今日は鹿たちも鹿子踊りに駆り出されてるんだろうね〜と、皆さんでボヤきました。笑
でも、朝焼けに輝く新山高原の眺めは最高でした!!
なんかこうドラクエと言いますか、ダイの大冒険と言いますか、ロトの紋章と言いますか、ひたすら草原が広がっていて、胸躍る景色でした!自然の豊かさというものを肌で感じました。
事務所に戻ってからは、狩猟を見せられなかったお詫びにと、鹿肉に、さらに肉厚の松茸に、さらにさらに脂の乗った熊肉のソテーを振る舞っていただきました!こんな豪勢な料理はおそらく他では味わえなかったと思います。
23日は、鹿の解体体験ツアーにも参加しました。
おしゃっちにて大場さんより概要の説明を受けたのち、地場活性化センターへ向かい、兼澤さん、大場さん、地おこの翔くんの指導のもとで参加者の皆さんとともに丸々鹿一頭の解体作業をしました。
(一生懸命に解体やっていたので写真を全然撮れませんでした😭)
兼澤さんたちがあまりにも手際よくパッパとやられるので簡単そうだなーとか高を括っていましたが、じぇんじぇん上手く捌けませんでした笑
それでも、皮の剥がし方、筋の切り方などのアドバイスをいただきながら、段々とコツが掴めてきた感触がありました。
ついさっきまで生き生きと生きていた「生命体」である鹿が、自分たち人間が食す「肉」へと加工される過程を、身をもって学ぶことができました。
生きている(生きていた)ものを殺め、食し、今自分たちが生きている。狩猟とは、人間がどうしようもなく背負う”業”をきちんと見つめる”行”のように感じてしまいました。
閑話休題。一頭の鹿をロース・ヒレ・チョップなどに全て解体したあとは、山田町の青少年の家に向かい、みんなでその捌いた鹿肉でバーベキューをしました🥩
めちゃくちゃ柔らかくてジューシーでほんとに美味かったです😋😋😋
さらには椎茸・松茸・帆立・養殖サーモンのお味噌汁などなども振る舞っていただき、腹がはち切れるくらい海の幸・山の幸を食べまくりました。
最後に出された秘伝のタレを漬け込んだ鹿肉もまた美味い!
兼澤さんが最後に、なぜ狩猟を始められ、そして、狩猟を事業として手掛けようと思われたのかを語ってくださいました。
「最初は実家から届いていたお米が鹿、の食害で取れなくなって。農家さんのために、それとお金稼ぎのために狩猟を始めました。ベテランの先輩からは、獲ったからにはちゃんと捌いて食べろよ、と言われてたんですけど、すぐに冷蔵庫が一杯になっちゃって。それで、獲っては焼却炉に持っていって捨てるようになったんです。けれども、狩れば狩るほど鹿との距離が近くなってしまったのか、彼らだって生きているんだって思うようになっちゃったんです。それで一年くらい狩猟を辞めたことがありました。すると今度は、それまで大槌で駆除されていた鹿の頭数が一気に減っちゃって。俺と俺の友達が主に頑張っていたからね。それでまた狩猟を再開して、今度は会社を辞めて借金をして、ジビエ事業を専門にやろうって決心したんです。」
大場さんより、「このツアーも、そもそもジビエ事業自体も、兼澤さんの人柄と信頼があるからこそできていると思います。」と述べられていました。
こうした地元から信頼されている方たちが頑張っておられるからこそ、地おこや移住者が地域で活動できているのだろうと、改めて実感しました。
私も12月に狩猟免許の取得を目指したいと思います。
とてもグッと来る話を聞くことができ、自分も森林保全活動を頑張らねば、と奮起しました!