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【大槌町地域おこし協力隊|川原田】活動報告_2024年9月(最終月)

急に冷え込み、唐突な秋の季節がやってきた気がしますね。
写真はジャック・ニコルソン主演の『カッコーの巣の上で』です。
ふとこの映画を思い出し、主人公・マクマーフィーが伝えたかったことは何かを、改めて考えています。この映画は「自由」と「尊厳」を持って生きる大切さを教えてくれます。

活動報告1.資金調達の研修会

●日時:2024年9月4日(水)
●場所:アイーナ
●内容:テーマ別研修会「資金調達を考える」に参加
●所感:
9月4日(水)はいわて地域おこし協力隊ネットワーク主催の『テーマ別研修会「資金調達を考える」』がアイーナにて開催され、参加しました。
対象は主に岩手県内で活動する地域おこし協力隊へ向けて、起業に向けた資金調達について先行事例を交えながらレクチャーしていただきました。
中でも、クラウドファンディングHIOKOSHIの活用法や、実際にそのクラファンを活用して資金調達した山岸智也さんのお話は参考になりました。
クラファンの利点のひとつは、クラファンをきっかけとして多くの人々に自身の活動・事業をPRできることだと述べられていました。また、リターン品は必ずしも有形のプロダクトに限らず、本来では商品として提供できないものをリターン品としてつくることもできるとのことでした(例えば、普段は一般の人は立ち入れないお酒の蔵元の見学体験など)。
その他、クラファンのページはスマホの画面から見る人も多いため、スマホからもみやすいサイズ感の 
マンガで伝えるという手法も有効だと学びました。
高野さん、手塚さん、この度もありがとうございましたm(_ _)m

色々な先行事例を学べました

活動報告2.秋の観察会@縁日の開催

●日時:2024年9月7日(土)
●場所:縁日(一関市笹谷地区)
●内容:自然観察会
●所感:
9月7日(土)は一関市の『縁日』にて【秋の里山観察会】を行いました。講師は前回と同じく『森結』の石塚さんです。
今回は、募集した参加者の方に加えて、「宮手圏つながりカレッジ2024」という宮城〜岩手県南エリアの地域を盛り上げるための関係人口創出プロジェクトの学生インターンの皆さん・引率のスタッフの皆さんで里山を1時間ほど散策しました。
この日はやや暑く、まだキノコ類は生えておりませんでした(けっこう蚊も多かったので、虫除け対策を参加者の人たちにもっと喚起しておけばよかったです🙇ふだん藪に入ることに慣れていてガサツ過ぎていたので、虫が苦手な人への配慮が足りませんでした。反省💦)
それでも、石塚講師の草花に関する知識のおかげで、薬草や漢方や食用のお話だけで所定時間はあっという間に過ぎてしまいました。「雑草という名の草はない」という言葉は牧野富太郎博士や昭和天皇が発せられていたと思いますが、まさになんの変哲もない草花にはそれぞれの特徴や薬効、環境への影響などがあり、こうした身近な生態系から我々の環境問題を省みることが大事なのだと思いました。
散策の途中で見つけた木になっているキレイな実を食べてみると(というか石塚さんの無茶振りで食べさせられると)、めちゃくちゃ辛い山椒の実でした🥵 実は幹も有用で、すりこぎに使われるのだそう。
そして観察会の最後に、石塚さんが持参されたセンブリを煮出したセンブリ茶をみんなで飲むこととなりました‼️センブリ茶といえばバラエティ番組の罰ゲームで芸能人が飲んで悶絶している印象がありますが😱 実際飲んでみると、これがまぁ苦みを超えたエグみが口中に広がります😫😫😫 センブリは内用に苦味健胃、消化不良、下痢、食欲不振、外用には抜け毛、 ふけ性発毛に効果があると言われています。またストレス低下にもつながるらしいのですが、この苦さからくるストレスと相殺されませんかね😅 このセンブリは基本的に自生したものしか採れないらしく、石塚さんが持ってこられた一瓶でおよそ50,000円分の価値はあるだろうとのこと!でも、他の山菜と同じく1つのハビタット(個体群)につき全部を採り切らないことが大切であるとのこと。山の恵みを乱獲しない心がけは忘れないようにしたいです。
里山の魅力は、何があるかは分からないけれど何ががありそう・できそう・生まれそうな期待感があるところだと石塚さんは言われていました。特に、モノづくりとコトづくりを手掛ける縁日という文化発信拠点がすぐそばにあることで、人が集いやすく新たな取り組みが生まれ続けているのを感じます。この場所が、今後の里山の一つのロールモデルとなれるようわたしも関わっていきたいと思います。
この度の里山観察会もお世話になりました‼️

ご参加ありがとうございました!

活動報告3.森フェス準備~本番~片付け

●日時:2024年9月12日(木)~15日(土)、17日(火)
●場所:遠野薪の駅周辺の森
●内容:森フェスの準備、運営、片付け
●所感:
9月12日(木)~15日(土)は遠野薪の駅近くの森林で、森フェスの会場準備をしていました。千葉和さんとともに遊具の調整やステージの板張りなどを行いました。私が担当する薪割り体験スペースも準備万端!

コナラやアカマツは割るのが大変

9月15日(日)は『森フェス2024in遠野』が開催され、すべて滞りなく無事に終わりました。
(ボクの日ごろの行いの良さのおかげか?)天候も多少パラつく程度で収まり、多くの参加者が来てくださいました。
私が担当していた薪割り体験では、特に子どもたちが夢中になって斧を振って割れたり割れなかったりで一喜一憂していました。なかには小学一年生にして、何十分も黙々と割り続ける猛者もいました!
手伝いをしてくれたコトワくん(釣り・木伐り・ツリクラ・ダイビング・縄文生活などなど多彩なスキルを持つスーパー高校生)が、「いやー、未来の”薪割り界”はこの子たちが継いでくれますね。」と言ってくれて、なるほど確かにこういう活動をやっていて報われたと思えました🥲
メインステージではヨガや演奏、講演や舞踊など盛りだくさんでした。もっとじっくり見たかったー‼️今回も大トリ・デクノボーブラザーズの演奏にコーラスとして参加しました✌️司会のタナカミキさん(言わずと知れた岩手のアイドル‼︎)も盛り上げてくれてとても楽しいライブができました♪(Queenを歌えとか無茶振りされなくてホッとしました😅)
夜は火を囲み、残っていた人たち全員で『プラネタリーダンス』という祈りのダンスをそれぞれが思い思いのまま舞い踊りました。祈りを火に、森に、空に捧げて、その場所と集った人たちは緩やかに結ばれたような心地がしました。
ダンスのあとは、集まったみなさんのそれぞれの自己紹介と心に浮かぶことを話していきました。我々は太鼓の昔から、その共同体の老若男女が火を囲み話を紡いできました。火を前にすると、なぜか懐かしい気持ちになり、ふだん話せないことを素直に話せたりするから不思議なものですね。月並みな言い方ですが、それぞれにそれぞれの想いを秘めているのだと感じました。
とても楽しい思い出となった日となりました🌟
和さん、スタッフ・参加者の皆さん、ありがとうございました!

将来の薪割り界はきっと明るい🌟

9月17日(火)は森フェス後の片付けをしていました💪
お祭りは終わると少し切ない気持ちになります🥲
参加者の方々からのご意見やスタッフの皆さんの反省などを踏まえ、来年はさらに盛り上がる森フェスにしたいですね♪

お疲れ様でした♪

活動報告4.大型特殊免許の取得

●日時:2024年9月18日(水)~20日(金)、25日(水)
●場所:陸前高田ドライビングスクール
●内容:大型特殊免許の教習、卒業検定
●所感:
9月18日(水)~20日(金)は陸前高田ドライビングスクールにて、初めてトラクターの技能講習を受けました🚜 トラクターは前輪と後輪の間の車体が折れ曲がる中折れ式(アーティキュレート(車体屈折)というんですね)なので、運転操作は普通車とだいぶ違いました‼️

黄色いトラクターを運転していました🚜

そして9月25日(水)は大型特殊免許の卒業検定を受けて参りました。結果は見事合格💮 もう少しカーブは内側にハンドル切ってね、というアドバイスとともに合格証書を賜りました✌️
ずっと田んぼのトラクターを使っておられた人たちが公道を走ってしまい、一斉摘発されてしまった事例があるから、免許を取っておくに越したことはないですよ、とのこと😨 農林業は機械・重機が使えないことには仕事できないですし、運転は苦手だけれどコツコツ習得していきたいと思います。

この教習所からの♪卒業♪

活動報告5.大槌稲荷神社神輿渡御の交通誘導

●日時:2024年9月21日(土)
●場所:大槌神社、大槌町内
●内容:お神輿の交通誘導
●所感:
9月21日(土)は大槌稲荷神社神輿渡御の観光交流協会さんの指示の元、交通誘導係をしていました。
この日は早朝に集まり、急に冷え込み大雨の降る中、お神輿の行列と併走しておりました。
結論から申し上げると、めちゃくちゃ寒くて疲れました😇😇😇 
チョッキを身につけ、誘導棒を振り、無線のインカムから各スタッフの発信が耳を飛び交い、なんだか自分が警察官になった気分でした🚨思わず「安渡橋、封鎖できませぇぇん!!」と言いたい衝動に駆られました👮‍♂️
ひとまず、怪我も事故もなく終えられて良かったです。この大雨の中でもたくさんの人たちが観にこられており、改めて大槌町のお祭りが、町民の人たちにとって大切な行事であることを知りました。
観光交流協会や郷土芸能の皆さん、
誠にお疲れ様でした‼️

雨ニモ負ケズ、大盛り上がりでした!

活動報告6.『大槌結ゆい』にて作業体験

●日時:2024年9月26日(木)、27日(金)
●場所:大槌結ゆいのビニルハウス@金沢地区
●内容:ピーマンの収穫、選定
●所感:
9月26日(木)と9月27日(金)は『大槌結ゆい』さんのビニルハウスにて作業体験をする機会が得られました。
こちらは震災後の大槌での新たな雇用創出と耕作放棄地の利活用を担った農業法人です。

https://www.jacom.or.jp/.../tokusyu/2021/03/210310-49948.php

作業はスタッフの方々に教わりながら、ピーマンの収穫と選別を行いました。見渡す限りのピカピカなピーマンばかり🫑これだけの生産規模の農園で作業を行ったのは初めてでした。
選別してA級品とされたものは一旦センターに集められてから、主に首都圏などへ卸されるのだそう。
地元の人たちと談笑しながら、ゆるやかに仕事するのは、意外と今まで少なかったような気がします。こういったローカルにおける生業づくりを間近で知ることができて、勉強になりました。ご紹介くださった役場の藤原さんと、引き受けてくださった小豆島さんにはお礼申し上げます🙇‍♂️ たくさんのお裾分けも、ありがとうございました♪

活動報告7.炭体験イベントに参加

●日時:2024年9月28日(土)
●場所:遠野市土淵町米通地区
●内容:火起こし、炭火焼き、花炭づくりなど
●所感:
9月28日(土)は『特定NPO法人 遠野山・里・暮らしネットワーク』主催で行われた炭体験イベントにお手伝いとして参りました。
遠野市土淵町の米通地区に造られた炭窯をフィールドに、親子連れの体験者向けに炭窯見学・火おこし・炭火焼き・花炭などを行なっていただきました。
わたしは花炭担当だったのですが、見本として作った僕の花炭が炎上してしまい焦りました😅(まぁ、リアルでもネット上でも小火騒ぎ起こしているんですけどなんつって🤣)
水分量が多い内容物だとどうしても生焼けになってしまい、そういった点の注意喚起は必要だったなーと反省。自分で作れたとしても、さまざまな条件で変動してしまうため、より周到にシミュレーションした方が良かったと思いました。とはいえ、子供たちも怪我なく楽しんでいたので安心しました😌
山里ネットの皆さんも、お疲れ様でした👍

沢山の親子連れが来てくれました♪


最後に

【地域おこし協力隊を退任します】
突然の報告となりますが、2024年9月を以て大槌町地域おこし協力隊を退任することといたしました。2022年4月から岩手県大槌町に地域おこし協力隊として赴任して、2年半の間、関係者各位には大変お世話になりました。
また、年度の途中での退任となり、役場や中間支援団体、受入先事業者の皆さまにはご心配とご迷惑をおかけしたこと、誠にお詫び申し上げます。
この協力隊期間では、農林業を中心とした実習・活動を行ってまいりました。その中で様々な先達者に出逢い、様々な経験を得ることができました。そのおかげで、自分自身の知識・技術が向上しただけでなく、サラリーマン生活を送っただけではできなかったであろうご縁や物事への見識も得ることができました。
また一方で、これまでの活動の全てが、果たして地域貢献につながっているのだろうか、その地域での定着につながっているのだろうか、という疑問は皆さまも感じられたかもしれません。これまでの対外活動は協力隊という枠の中で認められたものとして取り組んでいたものの、赴任先の地域への貢献よりも自分自身の意向を優先していたことは否めず、その点に関しましては反省しております。
今後の方針は未だ決まってはおりませんが、これまで培った経験と反省を下に、当面は個人事業主として生計を立てたいと考えています。これまでのように地域おこし協力隊としての財的補助はなく、委託側-受託側という直接的な関係性(だからこそよりシビアで自分自身で全責任を取らなければならない)で活動してまいりたいと思います。
最後になりますが、改めて関係者各位・フォローして下さっている皆さま、誠にありがとうございました。これからもご縁ありましたら、引き続きよろしくお願い致します。

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