写真が上手い人と下手な人の決定的な違いとは？初心者でも分かる上達のコツ(前編)

スマホやカメラで撮った写真を見返して、「何かイマイチ」「あの人が撮るとなんでこんなに素敵なんだろう？」と思ったこと、ありますよね。写真の上手い人とそうでない人の違いは、実はちょっとしたコツの積み重ねなんです。今回は、上手い人が意識しているポイントを紹介しながら、写真の腕を上げるためのヒントをお伝えします！

※「あくまで初心者向け」ですので、ご了承くださいませ！

1. 写真が上手い人・下手な人、それぞれの特徴とは？

写真が「上手い」と感じさせるポイント

写真が上手い人の作品には、見る人を引き込む力があります。それは単に高価なカメラやレンズを使っているからではありません。例えば、都市の喧騒を描いたモノクロ写真では、光と影のコントラストが見る人に強い感情を抱かせます。また、ポートレート写真で被写体の目線が見る人に直接届く構図を取ると、親近感や共感を生む力があります。以下のポイントが上手な写真の特徴として挙げられます

• 構図が洗練されている：写真の中の被写体や背景がバランス良く配置され、視線が自然に誘導されます。

• 光の活用が絶妙：自然光や人工光を巧みに使い分け、被写体の立体感や雰囲気を引き立てます。

• 色使いがセンス良い：全体の色調が調和しており、写真のストーリーや感情を引き出します。

• 被写体の選び方が秀逸：何を撮るかの選択が洗練されており、シンプルで魅力的なテーマが伝わります。

たとえば、旅行先で撮影された風景写真でも、単なる記録写真に終わらず、見る人に「そこに行きたい」と思わせるような感動を与えることができます。視覚的な美しさと同時に、写真にはストーリー性が重要です。

下手に見える写真によくある共通点

一方で、下手に見える写真には以下のような特徴があります

• 構図が雑：被写体が中央から外れていたり、写真全体が無秩序に見えます。たとえば、人物の顔が切れていたり、重要な要素がフレームから外れていることがあります。

• 光の使い方が悪い：暗すぎる、明るすぎる、または光源の位置が不適切で、被写体が平坦に見えます。これにより、写真がのっぺりとして魅力を失ってしまいます。

• 背景が整理されていない：余計な物が映り込んでいて、視線が分散します。観光地で人混みが入り込んだり、自宅の散らかった部屋が背景に映り込むことがよくあります。

• 手ブレやピンボケが目立つ：基本的な技術不足で、写真のクオリティが大きく損なわれます。手ブレが原因で、せっかくの被写体がぼやけてしまうことは初心者によく見られるミスです。

下手に見える写真にはこれらの要素が重なり、見る人に「雑」な印象を与えてしまいます。技術を磨くことで、これらの問題を克服することができます。

2. 写真が上手い人と下手な人の違いは、構図にあり

代表的な構図テクニック「三分割法」「黄金比」「視線誘導」を使いこなそう

代表的な構図テクニック「三分割法」「黄金比」「視線誘導」を使いこなそう

写真の質を向上させる上で、構図の理解と応用は非常に重要です。構図を考えることで、見る人の視線を写真の中で自然に誘導し、印象的な作品を作ることができます。初心者でも簡単に試せる具体的なアクションを以下にまとめました

• 撮影前に三分割法を確認する：画面を縦横に3分割し、主題を交点やライン上に配置することでバランスを整えます。

• 視線誘導の要素を探す：道路やフェンスなどの線を利用して被写体へ視線を引き込む構図を試してみましょう。

• 水平線を意識する：風景写真では、水平線が画面の中央を避けるよう、上部または下部に寄せて配置します。

• 余計な要素を排除する：フレーム内を確認し、主題以外の不要な物を避けるようにしましょう。

これらを意識することで、初心者でも簡単に写真の完成度を高めることができます。

1. 三分割法

「三分割法」は、画面を縦横それぞれ3つに分けて、合計9つのエリアを作り、被写体をこの線上や交点に配置する方法です。例えば風景写真なら、水平線を下の三分の一に、空を上の三分の二に配置することでバランスよく見えます。被写体が中央から少しずれるため、自然で奥行きのある構図が作れます。