プロフィールとディスコグラフィといくつかのこと
秋山タイジ
曲を配信しています。ビートルズやニューヨーク・パンクなど60-70年代頃のロックに影響を受け、バンド活動を。19歳から宅録を始める。最近は「この100年の音楽」という視野で、音楽全般が興味の対象に。1965年生。世田谷区出身(香川県出生)。法政大学哲学科卒。
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現在の活動のメインは配信です。以前はバンドでの再現可能性を考え、宅録ならできそうな難しい演奏などはあえてせずという考えもあったけど、昨今はなるべく制約を設けずに、「できること」を探している状態です。「基本自由」を前提にしたうえで、曲ごとにどうしていくかを決めていたりしています。
例えば、映画のモンタージュは、2つの違ったシーンを配置することで第3の意味を生み出すという要旨だけど、これを音楽で考えることもあって、コード展開やパターン・チェンジなどの「音楽的な」規則によらず、2つ以上の異なった部分の配置によってシークエンスを生み出す、第3の意味(意味するもの)はやはり音楽的な変化として現れてくるような。そのように、ポピュラー音楽というフレームだけでなく、現代音楽やジャズ、さらに、映画や文学など他領域も参照しながら、ネットや人工知能の時代以降、人新世にふさわしい音楽を模索しています。
ディスコグラフィ(配信アルバム)
現在(2022年)までに配信されている11枚のアルバムを新しい順に並べています。各アルバムのジャケットをクリックすると、歌詞などのページへリンクします。
■Nolymuse
2020-21年に制作したもので、脚本のないSFドラマの格子のようなものを下敷きにして、曲の背景に独立した世界があるような感じを考えました。インストゥルメンタルによる楽曲のほか、歌唱にはMerrow,YOKO(NEUTRINO)を使用しています。(2022.06.22)
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■東京零年/消滅後の世界
両A面シングル。全2曲。(2019.11.08)
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■ソラ・アオイデー - Sola Aoide
アルバムタイトルの「アオイデー(Aoide)」は、ギリシア神話に登場する歌を司る女神の名前からいただきました。アナログ時代のような曲調と、アコースティックな雰囲気。その多くがボーカロイド作品です。全10曲。(2018.12.10)
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■アストロライフ@サイバーパーク - Astrolife@Cyberpark
静かな黄昏と、加速した情報が重なり合っている世界。ここにはボーカロイドやサンプリングされたノイズもあれば、ピアノやギターのメロディーもあります。実験も含めながら、詞のついた曲も多いアルバムになりました。全7曲。(2018.03.14)
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■UTAPIO
いつか変わる世界の手前にいる感じで、いまその中間にあるような歌やメロディーなどを織り混ぜながら、いくつかの環世界を仮構してみたエレクトロニカ作品です。全4曲。 (2017.07.06)
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■VINT CLOUDY LIGHT
機械が「機械的」でなくなっていく兆候と一緒に、ヒトの輪郭が曖昧に定まらなくなっていくような霞んだ境界線をイメージして、R&B、ポストロック、ダブ、実験などを混濁させたエレクトロニカ作品です。全4曲。(2016.11.08)
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■Singularity C-Model
インターネットの時代にポピュラー音楽がどう変わっていくのか、既存の形式にとらわれずに実験してみました。SF的で、新しい生命みたいなサウンドを意識してつくった4曲です。記憶/接続。やがて訪れる特異点…。(2015.07.01)
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■RIKANOID RIKANOIA
これまでのやり方を一新するつもりで作った6曲です。「エルヴィス・プレスリーとジョン・ケージの両者が俯瞰できる位置に舞台を移動させてみよう」(2014.10.08)
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■Butterfly Mode
全2曲。エレクトロニカ。これ以降の作風は、ボーカロイドが歌いつつ、ポストメディアの方向へ発展させるという実験を含んだものに。(2014.03.11)
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■デフェール その先の今
いつか、消尽した先には、まだ目立たない芽のような新しいものがあるだろうけど、その手前に立っている雰囲気というか。そこは、ゆるやかにカーブした場所で、ほの暗い翳りに包まれている。デフェールとはフランス語で「解く」などの意味。Melodicで、後期歌モノ。全5曲。(2013.06.12)
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■サイクロトロン
ロック・フォーク・ブルースを基調とした楽曲は、コマーシャルな要素もありげななかに、シュールで歪んだ世界をあらわしています。5曲目はノイズだけで日常を組み立ててみたというか。(2012.12.19)
[Apple Music] [Spotify]
■BLUE SKY IS BLUE - 空は青いとは限らない
アコースティック・ギターを使った曲が多く、ブルース、フォーク、カントリー・ロックなどのフォーキーな要素を、日本語の感覚のなかでどう活かしていくかが課題でした。サブ・タイトルの「空は青いとは限らない」は、「青(空)は青い」というアイデンティティの問題と、空は意味を超えてそこにあることが両立した世界を表したくてつけています。(2012.04.25)
[Apple Music] [Spotify]
CD
2003年。『Brain Conversation』をARENA RECORDSより発売。
2012年。indiesJAM主催のコンピレーションアルバム『Music Camp 2012』に楽曲「ランドスケープ」で参加。
その他
Apple Musicから未配信の音源など。
■WHOLE HOLE (2009年)
コンセプトだけの。いや、曲というより、詩のようなものかも。
■ある晴れた日に、彗星を飛ばす(2007年)[歌詞ページ]
■新・歌謡曲大全集
B級作品風歌謡曲アルバム。シンセメロによるカラオケのみ。全10曲。[YouTube→]
最後に…
単体のMTRを使っていた当初から、曲を作る際には、まず先に譜面など紙の上の作業をできるだけ終わらせてからでないと演奏や録音ができないという。そういう手順に慣れてしまい、その癖がDAWを使っている今でも抜けず。音楽用のメモや下書きにはルーズリーフを使用。B5の音楽譜じゃ小さいということもあるけど、手に入りやすいという利点も。
哲学科(文学部)というところを出て、卒業後しばらく出版社で雑誌編集の仕事をしていて、哲学や、音楽とも無縁な出版社だったけど、とにかくそんな経歴もあってか、身体を動かす演奏より、地味に机に向かって曲を作っているほうが性に合っていると感じることも。「ノートブック一台で出来る音楽」でもいいんじゃないかと、最近は思う。
部屋の本棚も、徐々に年月を感じるようになってきた。あと、小学校から中学の途中までピアノを習っていた。腕は決して自慢できない。
現在、配信事務所(ディストリビューター)との契約のもとに、活動をしています。インディーズ・ミュージシャンということになりますが、作詞・作曲など、お仕事のご依頼があれば、[ta4062@gmail.com]までご連絡いただければ幸いです。