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TRPG制作日記(392) 火車と鬼火

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGはプレイヤーが妖怪を召喚して対戦したり事件を解決したりして遊ぶ対話型ゲームです。

今日は、火車と前回の鬼火に関する設定を調整します。

C022
カード名:火車[かしゃ]
攻撃力:125
効果:相手または自分の攻撃宣言時に、この妖怪の攻撃力を0にして発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、攻撃宣言を無効にして、ターン終了時まで攻撃宣言した妖怪の攻撃力を0にする。また、自分の戦闘前フェイズに、墓地に「猫また」が存在している場合に相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪を効果を無効にして攻撃力を0にする。
解説:罪を重ねた死者の亡骸を奪う、炎に包まれた大猫の姿をした火の妖怪。正体は猫またとも言われている。葬式の時に大風雨が起こり棺桶が破壊されるのは、死者が生前に多くの罪を重ねたため地獄の火車が迎えに来たからである。火の車とは、極楽や地獄に死者の魂を運ぶ炎の車である。【照明(激しく燃えて周辺を照らす)】【偵察(空を飛び村人や妖怪などを探す)】【戦闘+4】【天罰(罪を犯した村人や妖怪を罰する)+8】

C018
カード名:叢原火[そうげんび]
攻撃力:45
効果:自分の妖怪である「火車」が攻撃宣言した時に手札から発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、攻撃宣言した「火車」の攻撃力は戦闘終了まで二倍になる。この効果を発動すると、自分の場に存在する「火車」の効果は無効になる。また、この妖怪が戦闘で破壊された時に発動する。戦闘相手の妖怪の効果を無効にする。
解説:洛外西院の南、壬生寺のほとりにあり。俗これを朱雀の宗源火といふ。盗みを働いた僧侶が仏罰により鬼火になった火の妖怪。炎に苦悶する僧侶の顔が浮かび、京都を彷徨っていたと言われている。鬼火とは誰もいない場所に浮かぶ火であり、妖怪と共に現れる陰火とは区別される。【照明(激しく燃えて周辺を照らす)】【偵察(空を飛び村人や妖怪などを探す)】【戦闘+2】


C019
カード名:釣瓶火[つるべび]
攻撃力:30
効果:自分の戦闘前フェイズに、自分の場に「火車」がいる場合に相手妖怪一体を対象に手札から発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪を効果を無効にして攻撃力を半分にする。この効果を発動すると、自分の場に存在する「火車」の効果は無効になる。また、この妖怪が戦闘で破壊された時に発動する。戦闘相手の妖怪の攻撃力を100下げて0になると破壊する。
解説:木の枝から垂れ下がる火の妖怪。木の精霊が青い鬼火として現れた妖怪で、炎に人や動物の顔が浮かぶこともある。雨の降る夜に多く現れるが、これは釣瓶火の炎は陽火ではなくて陰火であり、陰火は木など物を燃やすことはできないが、水を与えると激しく燃える性質があるからである。釣瓶火は釣瓶落しの一種だという説がある。【照明(激しく燃えて周辺を照らす)】【戦闘+2】【不意打ち+4(森の中で相手を襲う)】


C020
カード名:ふらり火[ふらりび]
攻撃力:35
効果:自分戦闘前フェイズに、自分の場に「火車」がいる場合に相手妖怪一体を対象に手札から発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪を破壊して相手選手一人を選択して退場させる。この効果を発動すると、自分の場に存在する「火車」の効果は無効になる。また、この妖怪が戦闘で破壊されたら発動する。攻撃力が100以下の妖怪を選択して破壊する。
解説:炎に鳥が浮かんでいる火の妖怪。鳥が炎をまとっているように見えるが、実際には炎の妖怪で釣瓶火のように鳥が浮かび上がっているだけである。ふらり火は陰火で、陽火とは物を燃やすことができる現実の火であり、陰火とは物を燃やすことができない霊的な火と言われている。【照明(激しく燃えて周辺を照らす)】【偵察(空を飛び村人や妖怪などを探す)】【戦闘+2】


C021
カード名:姥が火[うばがひ]
攻撃力:70
効果:自分の「火車」が破壊される時に手札から発動できる。この妖怪を墓地に送り破壊を無効にする。また、自分の場に「火車」が存在する場合に、攻撃力50以下の妖怪が効果を発動した時に手札から発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、発動した効果を無効にする。この効果を発動すると、自分の場に存在している「火車」の効果は無効になる。また、この妖怪が戦闘で破壊されたら発動する。相手の場に存在する攻撃力が50以下の妖怪の効果をすべて無効にする。
解説:河内国にありといふ。河内の枚岡神社に現れる、三〇センチメートル程度の空を飛ぶ炎に老婆の顔が浮かんだ火の妖怪。神社の油を盗んでいた老婆が、死後に鬼火となったと言われている。また、子供を誘拐して売っていた老婆が、罰により鬼火になったという伝承もある。【照明(激しく燃えて周辺を照らす)】【偵察(空を飛び村人や妖怪などを探す)】【戦闘+2】

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPG

火車とは仏教の地獄で、罪を犯した在任に罰を与える道具だそうです。

それが妖怪化けるしたものが、妖怪の火車だと思われます。


カードの設計の方向としては、火車単体を防御的にして、四体の鬼火の妖怪をからめるときは攻撃的としました。

火車は相手が攻撃宣言(罪深い)するたびに、ひたすら六面ダイスを振ることで相手の攻撃を無効にして無力化します。また、猫またと関係しているようなので、墓地に猫またがいる場合は、また相手を無力化できるよな効果を与えました。

鬼火は、火車がいるときに手札から発動します。

叢原火は火車の攻撃力が二倍。

釣瓶火は相手の攻撃力が半分。

ふらり火は相手妖怪を効果で破壊。

姥が火は妨害してくる攻撃力50以下の相手妖怪を無効化。

とそれぞれ火車の攻撃をサポートしてくれます。しかし、サポートを受けると火車は効果が無効にされて、次の相手ターンで自身の防御的な効果の発動ができなくなります。


火車は現世と地獄を結ぶ使者であり、通常は防御、そして攻撃に回ると確実に相手を破壊することができます。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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