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TRPG制作日記(288) 特殊プレイ(ルールブック第四章)

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGのプレイは、通常プレイ、対戦プレイ、特殊プレイの三つにより成立しています。

特殊プレイの基本ルールは以下になります。

■ルール29(特殊プレイ) シナリオに新しいルールが書かれているときはルールブックよりシナリオのルールを優先する。シナリオ独自のゲームシステムによるプレイを特殊プレイと呼び、特殊プレイは通常プレイと対戦プレイに混ぜることができる。ゲームマスターは特殊プレイの開始と終了を宣言しなくてもよい(臨場感を出すために、特殊プレイの宣言は省略できる)。


今日は、特殊プレイに関するルールブックの記述を制作します。


ルールブック第四章『

特殊プレイ

 プレイが開始されると、プレイヤーは通常プレイと対戦プレイを繰り返しながらシナリオ目的を達成するために努力する。通常プレイでは行為判定と衝撃が発生して、重要な交渉などでは対戦が宣言されることで対戦プレイに突入する。通常、対戦プレイは通常プレイに埋め込まれるように存在している。通常プレイがプレイの基本であり、対戦プレイとは通常プレイの間に挟まれている特殊なプレイである。基本的なシナリオの構造は、行為判定と衝撃による自己肯定感の喪失を回避しながら、時にはアマテラスカードゲームによる対戦に勝利して、シナリオ目的を達成するように記述されている。しかし、特定のシナリオには特別なルールを含む場合がある。例えば、深い森で妖怪を追いかける追跡劇が重要なシナリオでは、追跡を行為判定で終わらせるのではなくて、ゲームマスターとプレイヤーが共に情景を描写しながらプレイを進めて行くことになるだろう。この場合には特別な地図を利用して、逃走妖怪を見失わないように追い詰める、行為判定でも対戦でもない方法で物語を進めることになる。また、魚釣りなどでは、特殊な行為判定で釣れる魚を判定するかもしれない。
 特殊プレイとは、行為判定と衝撃、正規の対戦プレイ以外のシナリオ独自の方法によりシナリオを攻略していくことである。対戦プレイを開始する場合には、普通、「これからAとBの対戦を開始します」と対戦プレイの開始が宣言されるが、特殊プレイを開始する時には特殊プレイの開始を宣言するのではなくて、突然、行為判定や衝撃が宣言される場合のようにルールが説明されるのが普通である。「これから追跡を始めます」や「今から魚釣りのルールを説明します」など、まるで行為判定を宣言するかのように特殊プレイは通常プレイ中に自然に宣言される。また、特殊プレイは対戦プレイ中にゲームマスターの一存で発生することもある。例えば、正規の対戦のルールがプレイヤーには複雑すぎると判断した場合には、ゲームマスターはルールを簡略化したり特定の効果を変更したりすることが許されている。それ以外にも、状況により、特殊なルールで対戦をするシナリオもあるかもしれない。定義上、通常プレイ及び対戦プレイの基本ルールから逸脱したあらゆるプレイは特殊プレイに含まれる。特殊プレイとは、シナリオとゲームマスターによる独自のルールである。
 シナリオ独自のルールに関しては、すべてシナリオに詳細なルールが記述されているのが普通である。特殊プレイに入る場合には、ゲームマスターはプレイヤーにルールの説明を行わなくてはならない。原則として、特殊プレイの独自ルールは、通常プレイと対戦プレイの基本ルールよりも優先される。ルールの優先順位は、ゲームマスターによる即興の特殊プレイが第一で、シナリオの特殊プレイが第二で、最後がルールブックに記述されている通常プレイと対戦プレイの基本ルールである。以上の優先順位は、ゲームマスターがシナリオの記述を、シナリオがルールブックの基本ルールの記述を、プレイ中に書き換えることが可能なことを意味している。そのため、ゲームマスターが処理する行為判定の処理が通常の行為判定とは異なっている場合でも、特殊プレイによるルールの書き換えと判断されてプレイヤーは受け入れなくてはならない。また、もし通常プレイと対戦プレイの通常のルールが特殊プレイのルールより優先するならば、そもそも特殊プレイ自体が論理的に発生しなくなるので、ルールブックの記述とシナリオの記述ではシナリオの記述を優先するのは自然である。特殊プレイが定義されることで、シナリオ制作とセッション運営は柔軟で自由度が増す。

』ルールブック第四章


これで、ルールブック第四章「行為判定と衝撃」に関する章は終了です。

次回からは、第五章「アマテラスカード」の制作に移ります。


今日は以上です。読んでいただきありがとうございました。

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