TRPG制作日記(411) 寺つつき、入内雀(鳥になった妖怪)
『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは、妖怪を召喚して事件を解決したり対戦したりする対話型ゲームです。
現在、登場する妖怪の制作を行っています。
物部氏と藤原氏の怨念が鳥になった妖怪です。
寺つつきは、仏教勢力である聖徳太子と蘇我氏に敗れた神道勢力の物部氏が妖怪になったものです。
日本書紀は、神道が仏教に破れ、仏教が儒教に破れて、それから日本が生まれたという物語になっています。
平安時代は神道がまだ強く、鎌倉から室町時代は仏教、江戸時代からは儒教が強いので日本書紀の物語が明治維新までの日本の歴史を暗示しているのは面白いところです。
寺つつきは寺を破壊する妖怪で、神道代表の妖怪なので、攻撃力も130と強力にしました。効果も、相手の手札による補助能力を完全に破壊したり制圧したりする、強力なものです。
聖徳太子の霊である鷹が苦手という設定は、今回は効果に含めませんでした。
藤原実方の物語は、仏教VS神道の戦いという、日本の未来を決めた大きな戦いから生まれた寺つつきに比べると控えめな物語ですが、ニュウナイスズメという動物は飢饉を発生させる凶悪な害獣なので、しかも妖怪としても天皇の内裏を襲撃するほど凶悪な妖怪なので、やはり寺つつきと同等の攻撃力と効果を与えました。
寺つつきが相手の補助能力を制圧するのに対して、入内雀はとにかく相手の場を破壊し尽くします。まるで、雀が田を荒らすように。
実は前回紹介した橋姫は元々公家の娘か女神という設定で、般若の六条御息所は皇太子妃、寺つつきは名門の物部氏、入内雀も藤原氏と、高貴な存在が妖怪になったものです。
そのため、特殊能力として、すべての妖怪に高い交渉能力を与えました。
今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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