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TRPG制作日記(365) 恋、声、そして財産を奪われて

現在、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGを制作しています。

今日は、道成寺鐘、燈台鬼、泥田坊です。

アマテラスカード『

C114
カード名:道成寺鐘[どうじょうじのかね]
攻撃力:120
効果:自分の戦闘前フェイズに相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り3以上ならば、対象に印を付ける。また、この妖怪の印を付けた妖怪を対象にした攻撃宣言時に発動できる。攻撃対象の妖怪の攻撃力を100下げて、0になれば破壊する。この効果は無効にできない。
解説:真郡古の庄司が娘、道成寺にいたり、安珍がつり鐘の中にかくれ居たるをしりて蛇となり、その鐘をまとふ。この鐘とけて湯となるといふ。裏切られた女性が変化した蛇の妖怪。昔、安珍という修道者がいたが、戯れに清姫に結婚の約束をした。しかし、清姫が本気になったので、安珍は逃げて道成寺の鐘に隠れた。清姫は蛇となり、安珍を鐘ごと恋の炎で溶かした。

C115
カード名:燈台鬼[とうだいき]
攻撃力:75
効果:この妖怪の攻撃宣言時に発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、攻撃対象の妖怪とこの妖怪を手札に戻す。
解説:軽大臣遣唐使たりし時、唐人大臣に唖になる薬をのませ身を彩り頭に燈台をいただかしめて燈台鬼と名づく。頭に燈台を乗せた人間。昔、軽大臣が遣唐使として中国に渡り行方不明になった。息子の弼宰相が父を探しに中国に行くと、薬で声をなくして頭に燈台を乗せた男が突然涙を流して、指を噛み血で詩を書した。男の正体は軽大臣だった。

C116
カード名:泥田坊[どろたぼう]
攻撃力:90
効果:自分の場の妖怪が戦闘で破壊された時に発動できる。六面ダイスを一回振り5以上ならば、この妖怪の攻撃力を破壊された妖怪の攻撃力と同じ値だけ上げる。
解説:むかし北国に翁あり。子孫のためにいささかの田地をかひ置て、寒暑風雨をさけず時々の耕作おこたらざりしに、この翁死してよりその子酒にふけりて農業を事とせず。田に現れる一つ目の妖怪。昔、老人が子孫のために田を大切にしていたが、息子は酒に溺れて田を売り払った。すると、田を返せ、田を返せと泥田坊が現れたらしい。

』アマテラスカード

道成寺鐘は印を付けて相手を追いかけて破壊。泥田坊は仲間が奪われると、攻撃力上昇です。

燈台鬼ですが、中国で燈台鬼にされて、日本に帰りたいという詩を書いていたので手元に戻します(相手と一緒に)。


突然ですが、妖怪という単語は、元々は現象、あるいは物語を意味していたようです。

しかし、江戸時代以降は物語に登場する不思議なキャラクターを意味するようになったようです。

文学でも、『ロビンソン・クルーソー』と『ガリバー旅行記』以降、物語ではなくて人物を中心に作品を組み立てる文学様式を「小説」と呼ぶようになったので、全世界で似たような現象が起きていたのでしょう。

ストーリーからキャラクターへ。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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