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TRPG制作日記(293) カードによる対戦と交換(ルールブック第五章)

前回まで、ルールブック第五章の計画を以下のように立てていました。

第5章 アマテラスカード
 1節 アマテラスカードと妖怪
 2節 アマテラスカードゲーム
 3節 カード名と種族
 4節 攻撃力と能力値
 5節 効果とルール
 6節 効果の専門用語
 7節 カードの制作
 8節 カードデータ(古典妖怪)
 9節 カードデータ(派生妖怪)


2節の内容が題名と合わないので、変更します。また、七節を「カードの制作」から「アマテラスカードの制作」に変更します。

第5章 アマテラスカード
 1節 アマテラスカードと妖怪
 2節 対戦と交換、デッキ構築
 3節 カード名と種族
 4節 攻撃力と能力値
 5節 効果とルール
 6節 効果の専門用語
 7節 アマテラスカードの制作
 8節 カードデータ(古典妖怪)
 9節 カードデータ(派生妖怪)

『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGは、宇宙都市で暮らす高校生が仮想世界アマテラスワールドで出会いと冒険を経て、ランク10カードプレイヤーを目指す物語です。

このTRPGには基本ルールがあり、アマテラスカードの基本ルールは以下になります。

■ルール20(カード) 対戦はアマテラスカードを使用する。アマテラスカードにはカード名、攻撃力、効果の三つの情報がある。カード名に同じ単語を含むカードは同じ種族である。攻撃力は0以下になることはなく、効果はアマテラスカードゲームの対戦ルールより優先して処理される。プレイ中に入手したカードは他のカードプレイヤーに貸すことができ、初期デッキのカードは貸すことはできない。

■ルール21(デッキ構築) プレイヤーはデッキに登録されているカードを自分が担当するカードプレイヤーが所有しているカードと入れ換えることができる。デッキ構築は通常プレイでは何度も行うことができて、他のプレイヤーに相談することもできる。一つのデッキには同じカード名のカードは一枚までしか登録できない。


前回の記事を読み直すと、記述が劣悪だったので整えました。また、明らかに世界観とゲームシステムと整合しない記述があり、間違った内容が書かれていたので全面的に書き直しました。


ルールブック第五章『

対戦と交換、デッキ構築

 カードプレイヤーはアマテラスカードの妖怪を召喚することで、敵対者や他のカードプレイヤーが召喚した妖怪と戦うことができる。しかし、カードプレイヤー同士が妖怪で戦う場合には、妖怪を自由に召喚して戦うのではなくて、アマテラスカードゲームという正規戦を行うのが普通である。アマテラスカードゲームというのは、トレーディングカードゲームの一種であるターン制のデッキ構築型カードゲームである。カードプレイヤーは六枚のアマテラスカードをデッキに登録して、自分のターンに場に妖怪を召喚して相手カードプレイヤーに攻撃を加える。普通は五ゲーム制で、先に三回ゲームを制したカードプレイヤーが対戦に勝利する。アマテラスカードゲームには大会とランク戦を含む、主に勝利することでランクが変動する正規戦と、ランクには影響を与えないカードプレイヤー同士が自由に戦う自由対戦がある。また、アマテラスカードゲームは、神話世界の神々が遊戯により対立を解消したのと同じように、カードプレイヤー同士が互いに相容れない要求を設定して行われる対戦が存在する。要求を含む対戦は正規戦であり、勝敗の結果により敗者は必ず勝者の要求に応じなくてはならない。要求は事前に宣言する必要があり、後から宣言はできない。
 アマテラスカードの対戦で賭けることが可能な要求には制限がある。生命と生活基盤、他人の財産、履行可能であるとは思えない要求、アマテラスカード自体を賭けの対象にすることはできない。また、対戦で要求を賭けることは契約の一種となる。そのため、互いの賭けの対象が等価値でなければ要求を賭けて対戦を行うことはできない。公平に見せかけた詐欺行為も同様で、結果が出た後で時間を遡り、同じような状況ならば再び同じような条件で対戦すると敗者が思うような契約内容でない限りは対戦結果は無効になる。相手が対戦を拒否できない状況、いわゆる強制による対戦で要求を賭けた場合には、自由意志が行使されていないと判断されて対戦の契約自体が無効になる。アマテラスワールドにおいては、互いの要求を賭けて対戦することは神聖な行為であり、自由と平等を満たしていなければ結果が祝福されることはない。賭けには品性が要求されて、不正な賭けを含む対戦は許されていない。しかし、賭けの内容が公平であり、対戦が強制ではなく自由意志で決断されている場合には、アマテラスワールド自体が持つ機械処理により勝者の要求は必ず履行される。
 アマテラスカード自体が賭けの対象にできないということは、ただ対戦に負けて相手にカードを奪われる心配がないだけではなく、対戦中に他の妖怪に攻撃されてカード自体を破壊されたり召喚された妖怪が殺されたりしないことを意味している。アマテラスカードの妖怪達は神聖な存在であり、例え自分の妖怪であっても、カードプレイヤーがカードの妖怪を虐めているのが見つかれば非難されることは間違いないだろう。同時に、対戦自体が神聖な行為なので、カードプレイヤーは賭けもランク変動もない自由対戦であったとしても対戦を侮辱するような行為をしてはならない。アマテラスカードもカードに封じられている妖怪も神聖な存在だが、珍しい存在ではない。アマテラスワールドでは誰もがアマテラスカードを保有しており、アマテラスカードゲームは原住民の子供達には誰もが知るありふれた遊戯である。しかし、誰もがアマテラスカードに封じられた妖怪を召喚できる訳ではなく、誰もが正規戦により要求を賭けることができる訳でもない。宇宙都市の高校生であれ人工知能であれ、妖怪を召喚したり、正規戦に参加したりできるのはカードプレイヤーとして正式に登録されたカードプレイヤーのみである。しかし、所有権は誰もが平等に保障されている。
 アマテラスカードはトレーディングカード(交換札)の一種だが、普通のトレーディングカードとは異なり他のカードプレイヤーのカードと交換できない。一度所有権が決定したアマテラスカードの所有権は永遠に最初のカードプレイヤーのものであり、カードは常に所有者の元に戻ってくるために、カードプレイヤーは一度手に入れたアマテラスカードを破棄することもできない。アマテラスカードは破壊することはできず、封じられた妖怪を殺すこともできない。所有権を放棄する方法は店に販売するか、管理者に引き取って貰うことのみである。しかし、カードを貸したり借りたりすることは可能である。カードの貸し借りはプレイ中のみで、プレイが終了するとカードは元々の持ち主に戻る。カードプレイヤーは保有カードを自由にデッキに登録できる。通常プレイにおいては、カードをデッキに登録しているか持ち物として登録しているかは処理上の違いはない。カードがデッキに登録されていても、プロフィールやキャラクター設定に持ち物として書かれていても同じようにプレイ中に召喚できる。しかし、対戦時は異なる。対戦が開始されると、使用できるアマテラスカードはデッキに登録された六枚のカードのみになる。デッキにアマテラスカードを登録することをデッキ構築と呼ぶが、デッキ構築は対戦中以外ならいつでも行うことができる。
 カードプレイヤーは同じカード名のカードを二枚以上保有できるが、デッキに同じカード名のカードを二枚以上登録することはできない。そして、デッキには必ず六枚のアマテラスカードを登録していなければならない。デッキに登録できるのは保有しているアマテラスカードのみであり、所有権のあるアマテラスカードではない。例えば、他のカードプレイヤーにアマテラスカードを貸している場合には、カードプレイヤーは貸しているカードの所有権はあるが保有してはいない。そのため、デッキに登録できない。また、プレイが開始された時のデッキを初期デッキと呼び、初期デッキに登録されているアマテラスカードを初期カードと呼ぶ。また、デッキ内のカードで最も強力なアマテラスカードを切り札と呼ぶことがある。シナリオで許可されていない限り、初期カードを他のカードプレイヤーに貸すことはできない。これは、仲間カードプレイヤー全員が切り札を特定のカードプレイヤーに貸して集めて、切り札のみの最強のカードプレイヤーを作ることを防止するためである。アマテラスカードを持つことは動物を飼うことに近く、所有者にはカードの妖怪たちを保護する責任がある。しかし、動物とは異なり、アマテラスカードの妖怪達は餌を必要としない。

』ルールブック第五章

今後の計画やこれまでの情報整理を含めて、しばらく時間を取りたいので三週間ほどTRPG制作日記をお休みします。


今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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