TRPG制作日記(378) 石、芭蕉、硯に宿る妖怪
現在、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGを制作しています。このゲームは妖怪を召喚して事件を解決していくTRPGです。
今日は、夜啼石、芭蕉精、硯の魂を設定します。
アマテラスカード『
C143
カード名:夜啼石[よなきのいし]
攻撃力:30
効果:この妖怪が手札から召喚された場合に、召喚成功時に発動する。この妖怪のカード名は「お石」になり、攻撃力は70になる。また、カード名が「お石」のこの妖怪が、戦闘で破壊されて墓地に送られた時に、破壊した相手妖怪を対象に発動する。この妖怪をカード名を「音八」として、攻撃力を110にして墓地から召喚する。対象の相手妖怪はこの妖怪に攻撃宣言して戦闘中に破壊される。
解説:遠州佐夜の中山にあり。むかし孕婦この所にて盗賊のために害せられ、子は胎胞の内に恙なく、幸に成長してそのあたを報いしとかや。殺された女性の霊が石に宿り、夜になると泣き続ける石の妖怪。昔、子供を孕んだ女性が盗賊に襲われて殺されたが、子供は無事で僧侶に飴で育てられた。後に、子供は成長して敵である盗賊を見つけると敵討ちをしたと言われている。
C144
カード名:芭蕉精[ばしょうのせい]
攻撃力:80
効果:自分の戦闘前フェイズに攻撃力が95以下の相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪の効果を得る。また、絡新婦、玉藻前、紅葉狩または攻撃力が120の相手妖怪が攻撃宣言した時に発動する。攻撃宣言した妖怪は破壊されて、自分の手札から妖怪一体を選択して召喚する。
解説:もろこしにて芭蕉の精人と化して物語せしことあり。今の謡物はこれによりて作れるとぞ。芭蕉が化けた植物の妖怪。謡曲『芭蕉』は、中国の芭蕉が人に化ける説話から生まれた。沖縄では、芭蕉精は女性に妖怪の子供を孕ませると信じられているので、女性が夜の芭蕉の森を通ることは戒められているらしい。
C145
カード名:硯の魂[すずりのたましい]
攻撃力:30
効果:自分または相手の戦闘フェイズ開始時に発動する。自分は自分の墓地から妖怪一体を選択して召喚して、相手も相手の墓地から妖怪一体を相手が選択して召喚する。この効果で召喚された妖怪は効果が無効にされて、攻撃力が140になる。また、この妖怪が場に存在している場合に、自分妖怪の攻撃力は10上がる。
解説:ある人赤間が関の石硯をたくはへて文房の一友とす。ひと日平家物語をよみさして、とろとろと居ねぶるうち、案頭の硯の海の波さかだちて、源平のたたかひ今みるごとくあらはれしとかや。平家の怨念が宿った硯の妖怪。壇ノ浦で滅亡した平家の怨念が、赤間が関で生産された硯に宿り平家物語を語ると言われている。
』アマテラスカード
芭蕉精は、人間に化ける妖怪なので、動物妖怪と同じように「自分の戦闘前フェイズに攻撃力が95以下の相手妖怪一体を対象に発動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、対象の妖怪の効果を得る。」の共通効果を設定しました。
夜啼石は複雑な効果で、女性と子供を繰り返して行きます。基本的には、相手のターンに、相手に攻撃を躊躇わせる効果です。
硯の魂は、次々に墓地から平家の怨念が召喚されます。
今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。