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TRPG制作日記(486) 現代稲生物怪録TRPGを作ろう!
TRPGとは物語のキャラクターを演じて楽しむ対話型ゲームです。ゲームマスターがシナリオを読み、シナリオに合わせてプレイヤーは登場人物が何をするのかを指示します。
このような人物ならどのように考えてどのように行動するのだろうと想像しながら演じるので、心理学ゲームのような側面があります。
シナリオは、以下のような構成になります。
■要約
(1)前書き(素早く把握するための部分)
(2)導入(どのようなシナリオなのか?)
(3)奨励環境(参加可能人数やプレイ時間など)
■物語内容
(4)物語背景
(5)登場人物(PC、案内役やNPC)
(6)舞台設定(地理)
■セッション
(7)概要と目的、注意事項
(8)プロローグ
(9)本編
(10)エンディング
■キャラクターシート
(11)PC
(12)案内役
(13)NPC
なお、TRPGのセッションは以下のように進行します。
[1]ゲームマスター及び参加者を決定する。ゲームマスター以外はプレイヤーとなり、ゲームマスターはセッションの責任者になる。
[2]ゲームマスターはシナリオを選択して内容を把握する。シナリオの指示に従い事前準備を行う(キャラクターシートの印刷など)。
[3]邪魔の入らない静かな場所を確保して、参加者全員で集合する。参加者が初対面の場合は簡単な自己紹介を行う。
[4]概要と目的、注意事項をゲームマスターがプレイヤーに説明する。概要と目的、注意事項はシナリオに書いてある。プレイを開始する前に、シナリオの目的と世界観に関する情報をゲームマスターとプレイヤーで共有する。また、プレイ中に守るべき礼儀作法についても確認する。
[5]物語の登場人物であるカードプレイヤーの担当を決めて、それぞれの担当に該当するキャラクターシートを配布する。プレイヤーは自分が担当するカードプレイヤーのキャラクターシートを10分ほどで読み内容を把握する。この時に、プレイヤーはどのようにロールプレイをするのかも想像しておく。
[6]プレイヤーがキャラクターシートを読み終わると、ゲームマスターが自分が担当する案内役(ゲームマスターが操作する登場人物)の自己紹介を行う。プレイヤーはキャラクターシートの情報に基づいて、ゲームマスターをまねて自分が担当するカードプレイヤーの自己紹介を全員が行う。
[7]プレイを開始する。プレイヤーは自分のカードプレイヤーのキャラクター目的の達成を目指しながら同時にシナリオ攻略を行う。シナリオ目的が達成されたり、ゲームマスターがプレイ終了を宣言したらプレイを終了する。
[8]プレイを終了して成績集計を行う。自己肯定感に達成されたキャラクター目的を加えて成績にする。
[9]雑談の後に解散する。
今日は、内容を具体的に考えて行きます。
シナリオは要約、物語内容、セッション、キャラクターシートの四つの部分に分かれています。
現代稲生物怪録TRPGがどのようなTRPGにしたいのかという目的を明確にするために要約部分を考えましょう。
要約は、
(1)前書き(素早く把握するための部分)
(2)導入(どのようなシナリオなのか?)
(3)奨励環境(参加可能人数やプレイ時間など)
です。
前書きは、TRPGに慣れている人が素早くこのシナリオでセッションを行いたいのかを選択するために利用する部分です。
そのため、世界観と物語が端的に書かれている必要があります。
ここでは、
ある朝、四人の高校生が目を覚ますと洋館の正面広間にいた。広間にはスリコギ手と名乗る着物姿の娘がいて、二日後の朝六時までに銀の鍵を手に入れることができなかった場合は全員を永遠にこの世界に閉じ込められると伝えた。また、銀の鍵を手に入れるために必要となる妖怪が封じられたカードをそれぞれの高校生に渡していると教えてくれた。
確認すると、確かに六枚ずつカードが配られている。
さあ、高校生達は無事に銀の鍵を手に入れて妖怪たちの暮らす洋館から脱出することができるのだろうか?
としておきます。
以上の情報から、ゲームマスターは、
このゲームはプレイヤーが協力してあるものを探すゲーム(プレイヤー対戦型ゲームではなく協力型ゲーム)。
鍵を探して、脱出するゲーム。
探索空間が限られている。
妖怪を召喚しながら探索する。
の四つを把握できます。
次は、四人の高校生について考えて行きましょう。
今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。