TRPG制作日記(340) 墓と家に現れる火の妖怪
妖怪の世界には陰気と陽気があり、陰気とは妖怪の素材となっている火で陽気とは物理的な火です。
現在、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGに登場する妖怪たちを制作しています。
今日は、墓の火、火消婆、油赤児です。
アマテラスカード『
C071
カード名:墓の火[はかのひ]
攻撃力:30
効果:ターン終了時に発動する。六面ダイスを一回振り2以上ならば、自分の場に存在する妖怪の攻撃力を30上げる。この妖怪が効果で破壊された時に発動する。墓地に送られたこの妖怪を墓地から召喚して、自分妖怪の攻撃力を20上げる。
解説:去るものは日々にうとく、生ずるものは日々にしたし。古きつかは鋤かれて田となり、しるしの松は薪となりても、五輪のかたちありありと陰火のもゆる事あるはいかなる執着の心ならんかし。墓に現れる火の妖怪。墓は田となり神聖な松は薪にされても、執着の火は燃え続ける。
C072
カード名:火消婆[ひけしばば]
攻撃力:90
効果:攻撃力が95以下の妖怪が効果を発動した時に発動できる。六面ダイスを振り3以上ならば、その発動を無効にする。この妖怪が効果で発動された時に発動する。相手の場に存在する妖怪の効果を無効にする。
解説:それ火は陽気なり。妖は陰気なり。提灯や行灯の火を吹き消す火の妖怪。昔、宴会で行灯に火を点けて明るくしていると、突然、火が消え暗くなる。宴会が終わり、客が帰る時に提灯に火を入れると、また風もないのに消えてしまった。陽気を嫌う火消婆が現れたのだと客達は噂した。
C073
カード名:油赤子[あぶらあかご]
攻撃力:30
効果:手札からこの妖怪が召喚された時に発動する。この妖怪は火の玉となり、火の玉が場に存在している場合は、相手妖怪の攻撃力は20下がる。この妖怪が効果で破壊された時に相手妖怪一体を対象に発動できる。この妖怪を墓地から召喚して、六面ダイスを一回振り3以上ならば、対象の妖怪の攻撃力を30下げて、自分妖怪一体を選択して、対象の妖怪の下げた攻撃力と同じ値だけ選択した妖怪の攻撃力を上げる。
解説:近江国大津の八町に玉のごとくの火飛行することあり。火の玉と赤児の二つの姿をした火の妖怪。昔、志賀の里に油を売る者がいた。毎晩地蔵の油を盗んでいたが、この者が死に魂魄が炎に焼かれて、迷いの火として現れたのが油赤子である。また、行灯の油を嘗める赤児として再生したとも。
C075
カード名:輪入道[わにゅうどう]
攻撃力:140
効果:自分の戦闘前フェイズに火族妖怪一体を対象に何度でも発動できる。対象の妖怪を破壊する。この妖怪が戦闘を行う攻撃宣言時に活動できる。六面ダイスを一回振り4以上ならば、この妖怪と戦闘相手の妖怪以外をすべて破壊する。ターン終了時に発動する。この妖怪を場から墓地に送り、手札、デッキ、墓地から片輪車を召喚する。輪入道と片輪車は同時に場に存在できない。
解説:炎に包まれた牛車の車輪に男の顔が浮かんでいる炎の妖怪。輪入道を見た者は魂を失うと言われている。昔、夜になると京都に輪入道が現れた。女性が興味本位で戸の隙間から見ると、輪入道は足をくわえていて、「我見るより我が子を見よ」と言った。女性が自分の子を見ると、血まみれになり死んでいた。「此所勝母の里」と書いた紙を家の戸に貼ると輪入道は避けられると言われている。
』アマテラスカード
カード名に火を含む妖怪を火族と定義して、火族の多くには効果で破壊されると効果を発動する効果を設定しました。
妖怪の火は木材や油を燃やした火ではなく、むしろ物理的な火に近づけるとその火を消すようです。また、陰気なので雨で消えません。
木魅、窮奇、網剪のイラストをみらエル様に描いていただきました。ありがとうございます。
今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。