【アクリル絵の具】 基本色を混色する、3つのパターン
太陽です。絵の具の混色がよく分からない、と疑問のあなたへ、基本色の色相環、明度環、彩度環使って、それぞれの色の変化をご紹介します。アクリル絵の具を混色する際にお役立てください。
使ったアクリル絵の具は、ゴールデンアクリリックスです。
色相環
色相環おさらい
12色の色を時計のように並べています。12の黄色,4の赤,8の青が基本の3原色です。2のオレンジ,6の紫,10の緑がこの3原色の中間の色になります。
向かい合う色同士が補色の関係です。例えば4の赤と10の緑が補色になります。
補色とは、その色を混ぜると無彩色に近づき、隣に並べるとお互いの色を引き立て合う(場合によっては目がチカチカする)関係の色です。
画像の中の色の名前は、使った色で、ゴールデンアクリリックスの絵の具の名前です。
明度環
白から黒までの変化を時計の形で表しています。12が白、6が黒でその間は黒から白、白から黒へ変化するグレーです。3と9はニュートラルグレー(中間色)です。
向かい合う色どうしが対照明度です。例えば2のグレーの対照明度は8です。絵の中で色を調和させるときに(配色に悩んだとき)、対照明度をとりいれると調和しやすくなります。
使った色は、チタニウムホワイトとマースブラックです。
彩度環
彩度と明度を調節する方法。ここでは3つの方法で絵の具の明度と彩度を調節しました。それぞれどのように変化しているのか分かると、混色の時にイメージする色を作りやすくなります。
・同じ明度のグレーを混色する(彩度を調節)
・白または黒を混色する(明度を調節)
・補色を混色する(彩度を調節)
↑この3つの方法です。それぞれ時計の形にして制作しました。
色相環の時計回りにイエローからグリーンイエローまでの色をそれぞれ見ていただけます。
絵の具は、メーカー推奨の混色しやすい基本の色を使用しています。鮮やかな色が欲しい時に、変わった色の絵の具を買うといいですよ。なぜなら混色は彩度が落ちるからです。また、下の色を隠しやすい不透明色や透ける透明色など用途に合わせて揃えると良いです。
イエロー
左から同じ明度のグレーを混色(彩度を調節)、白または黒を混色(明度を調節)、補色を混色(彩度を調節)しました。
使用した色(ゴールデンアクリリックス)
ハンザイエローミディアム、チタニウムホワイト、マースブラック、補色/ディオキサジンパープル
イエローオレンジ
使用した色(ゴールデンアクリリックス)
イエローオレンジ→バットオレンジ+ハンザイエローミディアム、チタニウムホワイト、マースブラック、補色/ウルトラマリンブルー+ディオキサジンパープル
オレンジ
使用した色(ゴールデンアクリリックス)
バットオレンジ、チタニウムホワイト、マースブラック、補色/ウルトラマリンブルー
レッドオレンジ
使用した色(ゴールデンアクリリックス)
レッドオレンジ→バットオレンジ+ナフソールレッドライト、チタニウムホワイト、マースブラック、補色/フタロブルー(グリーンシェード)+フタログリーン(ブルーシェード)
レッド
左から同じ明度のグレーを混色(彩度を調節)、白または黒を混色(明度を調節)、補色を混色(彩度を調節)しました。
使用した色(ゴールデンアクリリックス)
ナフソールレッドライト、チタニウムホワイト、マースブラック、補色/フタログリーン(ブルーシェード)
レッドバイオレット
左から同じ明度のグレーを混色(彩度を調節)、白または黒を混色(明度を調節)、補色を混色(彩度を調節)しました。
使用した色(ゴールデンアクリリックス)
キナクリドンマゼンタ、チタニウムホワイト、マースブラック、補色/パーマネントグリーンライト+ハンザイエローミディアム
バイオレット
左から同じ明度のグレーを混色(彩度を調節)、白または黒を混色(明度を調節)、補色を混色(彩度を調節)しました。
使用した色(ゴールデンアクリリックス)
ディオキサジンパープル、チタニウムホワイト、マースブラック、補色/ハンザイエローミディアム
ブルーバイオレット
左から同じ明度のグレーを混色(彩度を調節)、白または黒を混色(明度を調節)、補色を混色(彩度を調節)しました。
使用した色(ゴールデンアクリリックス)
ブルーバイオレット→ディオキサジンパープル+ウルトラマリンブルー、チタニウムホワイト、マースブラック、補色/ハンザイエローミディアム+バットオレンジ
ブルー
左から同じ明度のグレーを混色(彩度を調節)、白または黒を混色(明度を調節)、補色を混色(彩度を調節)しました。
使用した色(ゴールデンアクリリックス)
ウルトラマリンブルー、チタニウムホワイト、マースブラック、補色/バットオレンジ
ブルーグリーン
左から同じ明度のグレーを混色(彩度を調節)、白または黒を混色(明度を調節)、補色を混色(彩度を調節)しました。
使用した色(ゴールデンアクリリックス)
ブルーグリーン→フタロブルー(グリーンシェード)+フタログリーン(ブルーシェード)、チタニウムホワイト、マースブラック、補色/バットオレンジ+ナフソールレッドライト
グリーン
左から同じ明度のグレーを混色(彩度を調節)、白または黒を混色(明度を調節)、補色を混色(彩度を調節)しました。
使用した色(ゴールデンアクリリックス)
フタログリーン(ブルーシェード)、チタニウムホワイト、マースブラック、補色/ナフソールレッドライト
イエローグリーン
左から同じ明度のグレーを混色(彩度を調節)、白または黒を混色(明度を調節)、補色を混色(彩度を調節)しました。
使用した色(ゴールデンアクリリックス)
イエローグリーン→パーマネントグリーンライト+ハンザイエローミディアム、チタニウムホワイト、マースブラック、補色/キナクリドンマゼンタ
いかがでしたでしょうか。グレーを混ぜると白っぽくまったりとした色になり、白や黒を混ぜるとかなり彩度が落ちます。
補色の色を混ぜると無彩色になるものもありますし茶色っぽくなるものもありますが、どこか色に深みが出るような感じもあります。それぞれ特徴がありますね。
イメージする色に近い方法で混色してみてくださいね。
もし鮮やかで明るい色や、鮮やかで暗い色が欲しい時は、ピンポイントで絵の具のチューブを買ってくださいね。チューブから出した色が最も鮮やかですよ。
使用した画材はこちら→ゴールデンアクリリックス
(ナフソールレッドライト、キナクリドンマゼンタ、バットオレンジが入ってません。。あとは上記で使用したものが含まれています。メーカーのwebこちらから)
私が色を学んだ本はこちら → COLORS 色彩・配色・混色
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