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【LoL】Worlds 2020 その軌跡と展望

はじめに

『Worlds』とは世界的に人気なMOBAゲームLeague of Legendsにおいて世界一のチームを決める大会で、今年は中国の上海にて開催され、10周年という記念すべき大会となった。初めて聞いたという方にはカジュアルな紹介動画があるので是非見て欲しい。

また、今年は新型コロナウィルスの影響もあり当初は開催自体が危ぶまれていたが、「選手の入国時の2週間隔離」「予定されていた中国全土を回るツアー形式を取りやめ、すべて上海市内で完結させる」などといった感染対策を徹底した上で開催にこぎつけることができた。

加えて、今年のテーマは「Take Over(継承)」。10年の節目を迎えた今年、選手の世代交代を彷彿とさせるようなテーマとなっている。

LJL代表の活躍

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LJL(League of Legends Japan League)はWorldsへの出場権が1枠与えられており、今年はLJL Summer Splitを制した『V3 Esports』が出場。『Play-in Stage』と呼ばれる予選から戦いが始まった。

結果は勝敗数1-4で予選落ち。対戦相手が強豪ぞろいであったのは事実だがやや残念な結果となった。

しかし、同チームは5人中3人が初の国際戦を経験し、若い選手も多いことから今後の成長への大きな足掛かりとなったのではないだろうか。2021年のLJLでの活躍を期待したい。

NA(北米地域)の不調

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League of Legendsはアメリカで生まれたゲームだが、NAリージョンは年々他のメジャーリージョン(中国、韓国、ヨーロッパなど)に比べて実力の差が開いてきていると言われている。今大会でもNAから出場した3チームの内No.1シードのTSM(TeamSoloMid)は勝敗数0-6と1勝もできずファンを失望させる結果を残してしまった。

しかし、他の2チーム(FLY, TL)は強豪LPL(中国地域)チームに一矢報いるなど光る瞬間を残すことができた。来年は若い人材を積極的に採用した風通しの良い競技シーンを期待したいところだ。

K/DAの復活

2018年の韓国開催の際に決勝戦のオープニングセレモニーにてお披露目され人気を博したゲーム内の女性キャラクターを起用した4人のヴァーチャルユニット『K/DA』が2年ぶりに復活を遂げた。

今回は新チャンピオン『セラフィーン』を追加した5人組となっており、決勝戦のオープニングセレモニーにてAR技術を使ったパフォーマンスが披露された。

決勝トーナメント

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Leaguepediaより抜粋)

決勝トーナメントはLPL(中国地域)より3チーム、LCK(韓国地域)より3チーム、LEC(ヨーロッパ地域)より2チームが出場。決勝戦の結果はLCK No.1シードの『DAMWON Gaming』がLPL No.3シードの『Suning』を3-1で下し、LCKとしては3年ぶりの王者奪還となった。

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ストーリー

LPL No.1シード『TOP Esports』所属のKarsa選手と『Suning』所属のSwordArt選手は、実はもともと台湾の『Flash Wolves』というチームで長年共に戦ったチームメイトであった。しかし、LPLへの人材流出が顕著になり当時のLMS(台湾・香港・マカオ地域)は徐々に衰退。二人もその波に乗り、LPLチームへの移籍を決意した。

そして今年のWorldsでは準決勝で敵同士として対戦。勝ったのはSwordArt選手所属する『Suning』となり、Karsa選手は二人の長年の夢(Worlds優勝)をSwordArt選手へと託すこととなった。

おしくも『Suning』は決勝で敗れ、夢は叶わなかったものの、長年競技シーンを見続けてきたファンとしては感慨深いものがあったのではないだろうか。

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(準決勝を終えた後のシーン)

また、『Suning』所属のhuanfeng選手のストーリーも界隈で大きな話題となった。幼少期の貧困と孤独を乗り越え、厳しい競技シーンの中でもがき、努力する姿が描かれている。個人ブログLoL忍者さんの方で日本語訳版が掲載されているので、やや長文ではあるが是非読んでみて欲しい。

最後に

日本サーバーでは本日よりプレシーズン期間に入り、アイテムを中心に大幅な変更が行われた。来シーズンに果たしてどのような変化をもたらすのか楽しみである。

また、NAリージョンでは1年1スプリット制(いままでは春夏の2スプリット制)に変更するという噂が出ている。これについても今後情報を追ってアップデートしていきたい。

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