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色が混ざる発見①(視覚・触覚)

絵の具遊びの導入

赤い色があります。

子ども達は絵の具の感触をおそるおそる触ってみます。

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こちらには黄色があります。

最初は指でチョンチョンと触っていただけなのですが…

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こうなりました!

あんなに遠慮気味に触れていた絵の具が、ここまで広がったのには理由があります。

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保育者の姿勢がポイント

広いキャンパスがあるのも遊びが広がった要因の一つでもあるのでしょう。

しかし、僕が上の写真から感じて頂きたいのは、保育者の姿勢です。

保育者も子どもと同じ目線で楽しんでいるというところです。

保育者は上から子どもを見下ろす偉い人ではない。遊びを監視する監視員でもない。

一緒に汚れて遊びを共有してくれる先生がいると、子どもは嬉しいに決まっています。そして、保育者もその方が絶対に楽しんです。僕もこんなことたくさんやってきましたよ(笑)どうでもいい写真を添付します↓

パパ-1094 (2)

保育者がねらっていたのはこの先にあった

こんな絵の具遊びだけでも、僕は素敵だなぁと思っていたのですが、先生達はこの先の発見までねらっていたのだから驚きです。

この遊びの延長に子ども達からこんな声が上がったのです。

「オレンジになった!!」

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「赤と黄色を混ぜるとオレンジなります」

これを保育者が伝えるのは簡単なことです。しかし、それは子ども達に発見させたい。実体験からの発見は必ず記憶に残りやすい。これを見れば明らかです。

この言葉を聞いてから、みんなが色を混ぜ始めたのです。

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保育者の臨機応変な姿勢

子どもとは、時に保育者の想像もしないことをし始めます。

いや、むしろそんなことが日常茶飯事です。

これはキャンパスを窓ガラスから床に変更し、床を塗り始めた様子です。

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そして、キャンパスは白い壁へも広がりました。

しばらく“呪いの手形”として残ったのは、笑いのネタとして数年語り継がれることになります。

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このように、子ども達は遊びをどんどん広げていくのです。遊びを見つける天才です。大人はいつの間にこんな堅い頭になってしまうのかと保育に触れていると感じることがたくさんあります。

ここで、保育者の大事な姿勢を伝えておきたいと思います。

もしこの時、「〇〇しちゃダメ!」「なんでこんなことしたの!」などという言葉が一言でもあったのなら、どうだったでしょうか。

その遊びは一瞬で壊れます

子ども達の動きに応じて、臨機応変に対応できるかどうかが重要なのです。

いつも子ども達が中心

保育はいつも子ども第一主義であるべきです。

壁に手形がついて困るのは誰?見た目を気にする園長先生?子どものことを考える先生だったら、そんな簡単に怒らないはずです。だから、保育者がこんなことを自由にできる園長の度量も大切です。

片付けが大変?そんなこと保育者中心に考えている保育者の発想です。

保育は片付け仕事ではない。これを実践できる先生は素晴らしい。

私たちは、今その瞬間を楽しむ子ども達の笑顔のために保育をしたい。

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楽しい遊びには、片付けが大変なのも保育の常です。

そんな片付けだって、子どもと一緒だったら楽しいはずですよ♪(もちろん低年齢の子たちには難しいこともありますけどね。)

こんな笑顔を引き出す保育をたくさんしていけたら最高ですね。


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