【昔話編】⑧WRO2016全国大会
今回は昔話編⑧ということで、WRO2016全国大会に出場したときののお話です。
ローカルルールの弊害
当時、WROの大阪大会では国際大会のルールを少し簡易化したローカルルールで競技が実施されていました。そのため、私たちのチームはそのルールの仕様に合わせてロボットやプログラムを設計しており、全国大会出場にあたって全てをいちから作り直すことになりました。実に約1ヶ月半という短い期間で作り直すのは大変でした。(翌年から大阪大会ではローカルルールではなく国際ルールで競技が実施されるようになったのはおそらくこれもきっかけのひとつです。)
「ラボ感」を楽しんだ
なんといっても中学3年生の夏ですから、高校受験に向けて塾の夏期講習もありました。夏休みは毎日のように昼から夜遅くまで塾に行っていたので、朝早くから昼までの短い時間で全国大会に向けての練習をしていました。私たちの時間に合わせてくれた顧問の先生には頭が上がりません。私たちは、全国大会出場が決まって初めてHiTechnicのカラーセンサを購入しました。初めて使ったので、その使用感も含めて色々と試しました。あのときの雰囲気はまさにラボといった感じで、とても楽しかったのを覚えています。
全国大会前日
そして迎えた全国大会本番。行きの新幹線の中でも組み立ての練習をしたり、プレゼンの原稿を推敲したりしていました。夜にはホテルの狭い廊下に練習用のコースを敷いてプログラムの調整をしたのを今でも鮮明に覚えています。
全国大会当日
全国大会当日、迎えた本番。結論から書くと、残念ながらほぼ0点という悔しい結果で終わりました。カラーセンサの不調か何かで、止まるべきところで止まらない、思うように動かないというのが調整時間から続いていました。今思うとケーブルを差し直したり予備のカラーセンサと取り替えたりすればよかったのですが、緊張していたのかそこまで頭が回りませんでした。
もう一度、と誓った日
あまりにも不甲斐ない結果に、「悔しいけどやり切った」という感情ではなく、「ただただ悔しい」という気持ちしか残りませんでした。こんなところではやめられない、来年もう一度この場所に来るんだとチームメイトと誓い合いました。高校受験もあるのでとりあえず活動は休止しましたが、高校生になったらまた集まることになりました。
次回予告
今回はここまで。次回は高校生になった頃のおはなし。
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