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AllAboutまねー 年金・老後のお金クリニック 60歳から65歳になるまで、月収12万円で、厚生年金保険料を納めると、受け取る年金はどれぐらい増える?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。
老後生活の収入の柱になるのが
「老齢年金」ですが、
年金制度にまつわることは、
難しい用語が多くて、
ますます不安になってしまう人もいるのでは
ないでしょうか。

そんな年金初心者の方の疑問に
専門家が回答します。

今回は、60歳から5年間、
月収12万円で厚生年金に加入しながら働いた場合、
将来もらえる年金はどのくらい増えるのか
についてです。


年金についての質問がある人は
コメント欄に書き込みをお願いします。

更新日:2024年10月02日

Q:60歳から65歳になるまで、
月収12万円で、厚生年金保険料を納めると、
受け取る年金はどれぐらい増える?

「60歳から65歳になるまで、
月収12万円で、厚生年金保険料を納めると、
将来受け取る年金はどれぐらい増えますか?」
(59歳・男性)

A:老齢厚生年金が
年額4万1537円、多く受け取れます

老齢厚生年金の受給額は、厚生年金加入期間と、
加入期間中の平均的な給料等
(報酬比例部分)によって計算されます。

老齢厚生年金(報酬比例部分)の受給額は、
本来水準と従前額保障の2つの計算方法があります。

毎年、この両方の計算方法で計算して、
高いほうを支給することになっています。

今回は、従前額保障の計算式を用いて
計算することにします。
従前額保障の計算式は次の通りです。

・平成15年4月からの期間:
平均標準報酬額
(月給+賞与)×5.769/1000×平成15年4月以降の厚生年金加入期間
(上記の乗率は、昭和21年4月2日以降生まれに適用)

では、相談者が60歳から65歳になるまで、
平均標準報酬額12万円(賞与なし)で、
5年間(60カ月)働くケースで計算したいと思います。

●計算式
12万円×5.769/1000×60カ月≒4万1536.8円(年額)

このように、
60歳から65歳になるまで、
平均標準報酬額12万円で、
厚生年金保険料を納めると、
年額およそ4万1537円増額された年金を
毎年受け取れることが分かります。

なお、60歳以降も厚生年金に加入して働くと、
在職老齢年金制度により、
給与収入の金額によって、
老齢厚生年金の一部また

全額支給停止されることがあります。

支給が停止される基準額は50万円。
60歳以前にも厚生年金加入期間があり、
年金を繰上げ受給する予定がある場合は
ご注意ください。

※現在の制度をもとにした計算で、
将来の年金額を保証するものではありません。

※経過的加算は考慮していません。
※年金額と給与額は額面で計算しています。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問が
ある人はこちらから応募するか、
コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)


次回も
続けます。

年金制度にまつわることは、
難しい用語が多くて、
ちょいと相談。その0 0 3。
msn より All About, Inc.

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