🟠🔷🔴政治家の弱さ✅恋文に認めた🔶恋女への懸想心🔴🟠

第69話「初恋への殺意」
山村精一名推理73-74

ここから第二ステージへ。

恋文に認めた
とは、したためた、と読む。

恋女への懸想心
とは、けそうこころ、と。

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これが、サブタイトルの
「初恋への殺意」です。

夫が初めて恋した気持ちを
許せない女が、
夫以外の女に愛される夫。

即ち
妻以外の女が夫を愛した。
これは、どうしても許せない。

しかし、
夫はかつて愛した女が
再度の愛を噤む。
愛を私の知らないところで
育みつつある。
再燃しようとする。
夫にとっては忘れられない女だった。

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そんな過去の愛は
どうしても許さない。
捨ててしまえー！

夫が自分以外のオンナを
愛する気持ちは享受できず。

どうしても、
今こそ、ここで
葬り去ろうとする、
メスの情愛の報復。
刺し殺してやる！！
ズタズタにしてもしきれない。

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🔷お前には、女としての
愛情のかけらも無いからやんけー。

愛情というのは、
相手を思い遣る心や。
この心の一欠片が欠乏している。

こう云うのは、
オンナの自業自得、って云うんや。

🔷悦子の気持ちの奥底。

この女は、死んだらよい。
この女がいる為に、
夫を通してしか入らない
私に入る金の方が
入らなくなる可能性がある。

夫の将来の為には、
死ぬべきである、
直情型の殺意。

どんな女にも
これがいつまでも
残るわなあ。

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しかし、
己れでは、殺さない。
使い走りの男に遣らす。
この理由も、
第一ステージで、説明済み。

この殺意の裏側に
ある女の深情は
第一ステージ最後で述べてあり、
恐怖オンナ悦子の台詞に
登場しています。

🟩ここからゴリは、
あまり登場してきません。
最後の逮捕のシーンに
少しだけ。

殿下は、ちょっとだけ。
第70話は、殿下が主役だから。
殿下には暫くお休みを。

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🔷長も、山にかなり協力し、

純と
11月1日の死体遺棄経路を
新潟まで、追尾していきます。
この時に🎵「青春のテーマ」が。

太陽にほえろ！ 青春のテーマM1
By 井上堯之バンド Cover

コマーシャル明け、
第二ステージの始まりは、
ここから・・

殺人事件があった家を
解体しているところに、
山村は出くわす。

手掛かりは
現場に戻るのが原則。
「現場百回」の理論。
🔷第70話でも
殿下はそうします。

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「これは、何方か買い手が
　付いたんですか？」と山村。

「いやあ、私んところで、
　一応引き取ったんですがねー。
　人殺しのあった家(うち)を
　誰かに売るとは、ねー。
　どおも、いい気持ちじゃないんでねー。」
不動産屋の親父。

「この程度のうち(家)なら、
　返って土地だけにしといた方が
　高く売れるんでしょうなあ？」と山村。

「ま、あ。
　そんなところですなあ。」
と、一服吹かしながら
山村に応対する親父。

「何だ、こりゃあ？」
「ほっ埃だらけ、じゃないかあ！」

「あ、ちょっと待ってくれ。」と山。

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山村は、埃だらけの
旧い手紙を括った束を
作業員から貰い受け、
一つひとつを見ていく。

🔷これが、美穂と慎一郎の
過去の関係を示す物的証拠となる。
これが発見されたとは思いもしない、
メス豚と福富。

これが、二人の首を
絞めることになることも
思いも付かない。

恋の秘密は、
二人だけの淡い思い出。
男から貰った恋文を
大事に仕舞っていた美穂が、
殺害した二人を窮地に
追い込む証拠品。決定打だ。

🔷現代のような、
LINEで繋がる男と女でなく、
書面のやりとり。
恋文のやりとりが、
殺人の証拠になる昭和の一例だ。

🔶LINEだけでは、
証拠とは言えない。
薄っぺらい繋がりだから。

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「濱野というのは、
　被害者の旧姓だな、山さん。」と鬼。

「ええ。」

純も、鬼が握るその手紙を
取り上げて、、
「森岡慎一郎。。」と、、

それを覗き込む野崎。

「産業省次官の森岡慎一郎です。
　福富のアリバイを証明しているのは、
　この森岡夫妻なんですねえー。」

「ま、手紙の内容は、
　ありふれた高校生のラブレターです。」

「高校時代のラブレターって言ったって、
　殺された美穂さんは、
　もうじき40でしょう。」とフーテンの純。

「二十何年間、
　誰にも判らないように、
　持ち続けていたっていう訳か。」と鬼。

「被害者の付き合っていた男は、
　ひょっとして、
　森岡慎一郎だと云うことは、
　考えられませんか。
　ボス。」

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🔷ひょっとして、ひょっとする🔷
これが、太陽にほえろ！には
刑事たちの疑心暗鬼として
持ち上がる。

「ああーあ。」は鬼。

「二十年前の手紙を
　大事に仕舞い込んでいた女が、
　ただ、金のためにだけ、
　亭主を裏切るとは、
　考えられないんです。」と山。

「すると、福富は身代わりか？」と長。

🔷つまり、福富が
二人を殺した真の下手人だ、と。
夫人が、福富を使い、殺させた、と。

「福富は、森岡夫人の父親の
　書生だったこともあるんです。」と山。

「え、もし、身代わりだとするなら、
　こりゃー、大変な事件ですね。」
と、フーテンもそう云う。
大体の概略が読めてくる、純。

---

「山さんが、あの家(うち)の
　取り壊しに立ち会わなかったら、
　こいつは、そのまま
　捨てられていただろうな？」

これこそ、
現場百回の見本である。
我々の仕事でもそう。
極意だ。
何回も、何回も、何回も。
自分が納得するまで。

「想いが、通じたのかも
　知れんな？山さん。」と鬼。

ここで、次回予告から、
26分09秒

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場面は、
ゴルフ場。

森岡慎一郎を訪ねる、
山村とフーテン純。

純は、主役以外は、
主役をサポートする状況が多い。

「あなたの手紙ですね。」と、山村。

「そうらしい、ねえ。
　どっからこんな手紙を
　探しだして来たんだ？」

「持ち主が、二十数年間
　大切に仕舞い続けて来たんです。」と純。

「最近、清水美穂さんに
　お会いになった事は？
　有りませんか？」と山。

「無いね！」と
いいながら、眼を伏せる森岡。

---

「どんな顔の子だったかも、
　覚えてないくらいだ。」

「ほんと、ですねえ。」と山村。

「どうして、私が
　嘘を付かないといけないんだ！？」

「被害者は、
　たった一通の手紙を
　二十数年間、持ち続けていたんです。
　もし、お会いになっていたんなら、
　そう仰ってください。
　それが、被害者のためじゃないですか？」
と、フーテンも純な心で、物申す。

「何を言っているんだ、君は。
　会ったことが無い者は、
　会ったことは、ない！」

---

ここに、
あの鬱陶しいメス豚が、
駆け寄ってくる。

また不用な回答をしないかと、
自分勝手な物言いで、
豚の計画が、剥がれてはならぬと
悦子自身が修復出来るものなら、と。

マザコン男には、
鬱陶しい女が横からチャチャを
入れてくる。

「あなたあー。
　どうなさったのおー！」

「どうやら、私が疑われている、
　らしいよ。」

井上堯之バンド
🎵「危機のテーマ」
スローバージョン

太陽のほえろ『危機のテーマ」弾いてみた。

「二十数年前、被害者に
　ラブレターを出した。
　それが、容疑の原因だ。」

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🟣この時の、
メス豚の顔と、言ったら。

この手紙のことは、
一切関知していなかった。
また、メス豚にとっては、
次の工作が
頭を巡っている顔をする。
この一瞬の顔。
この一瞬の間に、
皆さんお気付きかあ？

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山村も、
「いやあ、疑ってる訳では有りません。」

「それなら、
　どうしてこんなところまで、
　押しかけてくるの？」と豚女

「あーあ、あ森岡に
　傷をつけようと思って、
　故意にそんなことをしてるのね？」

「選挙に出るって云う噂がでると、
　色んな人間が付き纏ってくるわ。
　お金をせびる為に、、」

「何ですってえーっ、、」と純。

「あなた方も、そうなら、
　正々堂々と、
　言ってらっしゃい。」

「人に付き纏ったりせずに。」

「な、にいーっ？！」と純。

「ジーパンっ！」と山は抑える。

「悦子っ！」と森岡も。

「もう、いいかね。
　友人が待ってるんだ！」

「ええ、どうぞ。」

手紙を山村に返して、
メス豚と一緒に
引き上げる森岡。

「山さん、アイツ！」と純。

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まあ、必ず、
今日よりも明日がある、
明後日も、ある。
必ず、もう直ぐだ。
尻尾を出し始めてきた。

場面は、七曲署の屋上。

鬼と山村。

「署長にどやされたよ。
　お前たち、どっから金を貰って
　選挙妨害してんのか、ってね。」

「うえっえっ！
　同じ事を言われましたよ。
　森岡夫人に、、」

「これ以上捜査を
　続けるのなら、
　疑うに足るだけの、はっきりした
　証拠を掴め！と言われた。

　兎に角、相手は、
　いずれ総理大臣になるかも知れん
　人物だそうだな。」

28分25秒

ここで、
第二ステージは終了。

第三ステージは、

🎵夏木マリ「絹の靴下」から
当時の大ヒット曲です。

3362字